野球の難しさ~状況判断、ケースバイケース~

野球というスポーツをやればやるほどに、プレーすることも教えることも非常に難しいと感じている。
私が個人的に難しいと感じる部分は状況判断をしなければならないということだ。

例えば、ノーアウトランナー1塁において、相手がバントをしたとする。
バント処理において、2塁に送球するか、1塁に送球するかはランナーの状況次第で判断が異なる。
しかもその判断を下すために用いることのできる時間は1秒にも満たない。
ランナーの立場で考えても状況判断は非常に複雑だ。
ある程度の2次リードを取った後、ゴロなのか、フライなのかを瞬間に判断して走るか帰塁するかを決めなければならない。
さらには判断が遅れてスタートが遅れればアウトになってしまう。

このように一つの場面だけを切り抜いて考えてみても、状況判断を瞬間的にしなければならないため非常に難しいと思うのだ。
よくケースバイケースという言葉を聞く。
この言葉がまさに状況判断の難しさを表現したものだ。
Aの場合にはBをする、Cの場合にはDするという無数のケースバイケースが野球には存在している…

野球を始めて間もない選手たち(始めて2~3年)に、このような難しい野球を易しく理解し、状況判断を上手くすることはできないかと最近かなり悩んでいる。
何とかしてケースバイケースと言わずに体系的に野球を捉えることができないだろうかと考えているところだ。

今後、指導者として大成できるかどうかのカギがこの部分にあると感じている今日この頃。
先生は研究することをいつも強調されるが、この課題を研究して野球を易しく理解して楽しくプレーすることができるように出来たら良いのではないかと思う。

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