野球の練習をアレンジする~冬の基礎的な守備練習~

野球は冬に試合がない。
ゆえに、冬をどのように過ごすのかが大きな課題となっている。

大抵のチームは体力作りと基礎練習を中心にしていると思う。
試合がある時期は技術・戦術面の練習に多くの時間を費やすため、体力作りに投資できる時間がほとんどない。
ゆえに、冬の試合がない時期に体力の向上を図ってパーフォーマンスを高めていく狙いがある。
また、土台を堅固にしてこそ大きな建物を建てることができるように、基礎を見直してより堅固にすることでパフォーマンスの向上を図る狙いもある。

もちろん、冬に全く練習をしない(各個人に任せる)ケースもあるだろう。
野球を離れて違う競技に打ち込む選手もいるだろう。

 

さて、今回は冬に行なう基礎的な守備練習のアレンジの仕方を紹介したいと思う。
(時計で説明していくのだが、守備をする選手が中心に立っていると考えていただきたい。)

1.球出し、送球の方向、共に0時
バックホームに該当する動き。

2.球出し0時、送球の方向9時
ピッチャーゴロを処理してファーストへ送球、あるいはサードゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

3.球出し0時、送球の方向6時
ピッチャーゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

4.球出し0時。送球の方向3時
ピッチャーゴロを処理してサードへ送球、あるいはファーストゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

球出しはゴロを転がす。
時計で考えると分かりやすいのだが、野球の守備場面で使う動きはこの4つの球出しと送球の方向の調整で網羅することができる。
また、球出しをノーバウンドにすれば、併殺の練習や上記の3は中継の練習へと様変わりする。

室内などの限られた空間の中でも工夫次第でこの4つのアレンジで十分に基礎的な守備練習が可能になる。

 

基礎は基本とも言い換えても良いと思うが、「基本が出来ていないと気分が良くない*1」と先生はおっしゃった。
試合が始まってから基礎・基本練習に立ち返って行なうことは難しい。
今、この時期にしかできない練習だと戒めて、パフォーマンスの土台をしっかり作る基礎・基本練習に打ち込むべきだろう。
基本を完璧にして気分良く春を迎えることを願う。

 

(*1) 기본이 안되면 기분이 안좋다
基本と気分が韓国語では点ひとつ違いであり、発音も似ているため、掛詞。

除雪作業パート2

降り積もった雪がようやく溶けたと思いきや、練習が終わって室内練習場を出ると2cmほどの雪が積もっっていた。
外での練習を6時ごろに切り上げて室内練習場に入る時には雪は降っていなかったため驚いた…
室内練習場を9時前に出たので、2.3時間の間にかなりの量の雪が降ったのだろう…
(ソウルでは交通規制がかかるほどの大雪だったそうだ…)

夜から朝にかけては雪が降らない予報だったので、帰ってすぐにアパートの駐車場の除雪作業に取り掛かった。
前もって行ないなさい」という御言葉が思い浮かんだ。
降り積もって間もない雪を取り除くことは予想以上に簡単だった。
気温が比較的高い状態で積もった雪は水気が多いため、一晩放置して気温が下がったら氷となって除去するのに苦労しただろう…
仕事後、心身に多少疲労があったものの、明日の朝氷を削る作業をせずに済んだと思ったら疲れは吹き飛んだ!

「前もって行なう」ことが可能な仕事は前もって行なうことが良いだろう。
年始、選手登録のための書類を作成・提出しなければならないが、年末から公示をして前もって動き出していたためスムーズに提出の準備が整った。
2つの出来事を通じて「前もって行なう」ことの威力を感じた。

雪が積もっている中での練習

(注:写真は我がチームのグランドではありません。イメージです。)
5日前に降り積もった雪が溶けない…
日中の最高気温が氷点下の日が続き、グランドは依然として真っ白だった。
しかし、今日は練習を敢行した。
雪が積もっている中で練習するのは野球人生で初めてのことだった。

北海道の強豪校は雪の中で練習して、春の甲子園に乗り込むと聞いたことがある。
しかし、実感が湧かなかった。
果たして雪の中で本当に練習ができるのか?疑問だった。

今日、その疑問が溶けた。
やればできるし、やらなければできない。

雪の上を走っている途中で滑って転ぶ選手はいなかった。
ノックも問題なくこなすことができた。

正直、私は寒さに弱い。
夏の暑さはどれほどでも耐えられる自信があるが、寒さに耐える自信は全くなかった。
しかし、今回の冬でかなりの練達を受けたため、多少の寒さには負けない自信がついた。

最近、先生が書かれた本『自分を作りなさい』を読み進めている。
「人は作り方次第だ」という有名な箴言があるが、今、極寒の中で練習をこなしながら、寒さに負けない自分が作られている。
どんな環境・状況にも屈しない強靭な肉体と精神を作り上げてこそ、ここぞという大舞台で活躍できると思う。

元気よく雪の中を駆け回る選手たちを見て、コーチの私も頑張らなければならないと心を新たにする時間にもなった。

雪が積もっている中で練習したことは選手たちにとって強い自分を作る肥やしとなっただろう…

ところで…
グランドの雪は一体いつ溶けるのだろうか…
明日以降ようやく日中の気温が0℃以上になる予報だが…