4戦全敗…

冬トレも終わり、練習試合が始まって2週間が経とうとしている。
この2週間の間に4試合を消化した。
いよいよ大会に向けて指導がかかったところだ。

しかし、その練習試合の結果も内容も燦々たるものだった…
4試合あったのだが、一度も勝てなかった…
タイトル全敗の通り、4戦全敗だった…

負けた原因はエラー…
とにかくエラーが多すぎた…
今日の試合も記録上エラート書かれるものだけでも3つ…
記録に書かれないエラーを含めると8つはあった…

 

失敗は誰にでもある。
しかし、その失敗がどのような挑戦の過程の中で起こったのかによって失敗の内容が全くことなる。
積極的に動いた上でのエラーなのか、消極的に動けずエラーになったのか、一つひとつ見極めていかなければならない。

勝ちたいという欲望は無いと言ったら嘘になるが、練習試合という大会に向けた過程の中で勝ちを意識し過ぎては大事なものを見失ってしまうかもしれない…
課題が山ほどあり、かなり精神的にはキツイが、絶対に指導を諦めず、課題をつぶしていきたいと思う。

ミーティングの内容を覚えていない選手たち…

今日の練習の初めに、昨日のミーティングの内容について、どれくらい頭に残っているか気になり、選手たちに質問を投げかけてみた。
正直、全ての内容を記憶することは難しいが、自分に必要なことを2つか3つは覚えているだろうと予想していた。
しかし、「昨日のミーティングの内容を覚えている限り話してみなさい」と問うてみたところ、伝えたかった内容の20分の1ほどの答えしか得ることができなかった…

あまりにも覚えていなかったので、ミーティングの内容をメモしたかと尋ねたところ、メモした選手は20%ほどだった…
メモを取らないと忘れてしまうため、メモ用の小さなノートを絶えず持ち歩くようにと促していたのだが、その言葉通りに今日メモ用のノートを持ってきた選手はたったの5%だった…

この状況にかなりの危機感を覚えた…

 

心と思いと命をつくして行なってこそ、その仕事の光を放つようになる。
마음과 뜻과 목숨을 다해 행해야, 그 일의 빛을 발하게 된다.
(2021年2月26日 主の御言葉)

 

簡単に小手先で適当にやって上手くいくことはない。
しのぎを削る勝負の世界で頂点に立とうとするならばなおさらだ。

心と思いと命をつくして行わなければならないことを様々な形で選手たちに伝え続けてきたつもりだが、足りなかったということだ…
選手たちの理解力にも合わせて一つひとつ伝えていかなければならない…

野球という分野で光を放つことができるように、心と思いと命をつくす選手を育てるべく、指導者として一層研究し努力していきたい。

10本の指を噛んで、痛くない指がない?!

10本の指を噛んで、痛くない指がない?!
文字通りに、それぞれの指を軽く噛んでみると、確かに痛い…

実は、この言葉、韓国のことわざの一つ。
10本の指を噛んで、痛くない指がないように、そのように差別がないということだ。

10人の子どもがいたとしよう。
親にとってはどの子どもも皆同じ我が子、愛する子であるに違いはないということだ。

我がチームの監督がこの表現を使われた。
チームの誰もが自分の指のようだと。
だから、個々人の個性や能力に違いがあっても差別なく愛する選手たちだと。

100匹の羊のうち、1匹の羊を失った牧者が99匹の羊をおいて探しに行くという聖書の話が思い出された。
その1匹1匹に対する主人の心を分からないと誤解をする。
99匹の羊の中には、なぜ自分を省みてくれないのだろうか?と思う羊もいるかもしれない…

 

この「10本の指を噛んで、痛くない指がない」という言葉の“10本の指”に、様々なものを当てはめて考えてみると深く深い。
それぞれ個性通りで比べることができないモノは、どれをとっても貴重であり、どれをとっても必要不可欠だ。

野球は場所も役割も全く異なる9人が総出で点数が取られないように守る。
また、9人が順番に打撃するが、誰がアウトになったとしても同じ重みのアウトだ。

指導者は一つひとつの手の指のように選手のことを思い、指導にあたっていかなければならない。
そう思って指導するとき、良いチームを作ることができるのではないかと思う。

選手たちもやはり、互いを一つひとつの手の指のように思い、助け合っていかなければならない。
その思いが一つになるとき、真のチームワークが生まれてくるのではないかと思う。

 

今日の練習試合でも結果は黒だった。
しかし、黒をひっくり返す機会はまだまだある。
そのキーとなるのが今日のタイトルにもある「10本の指を噛んで、痛くない指がない。」という韓国のことわざではないだろうか…

 

 

*参考:「10本の指を噛んで、痛くない指がない。」は韓国語で「열 손가락 깨물어 안 아픈 손가락이 없다.」