してもらったことは忘れるが、してあげたことは忘れない。
この理を衝撃的に悟った出来事があった。
とある選手から依頼を受けてグローブを代わりに購入した。
そのグローブは限定生産モデルで国内には100個しか存在しない。
普通のグローブならば代わりに買って渡しても特別な思いを抱くことはないが、限定生産モデルを代わりに購入するのだから大切に使ってほしいという思いが自分の中にはあった。
彼が喜んで使う姿を見て嬉しかったのを覚えている。
しかし、2年ほど経った頃、彼はそのグローブを他の選手に売った…
彼がどのような思いだったかは分からないが、私は非常に悲しい思いをした…
また、あるお世話になっている人に(上記と同じ)限定生産モデルのグローブをプレゼントした。
当時、正直お金に余裕があったわけではないが、本当にお世話になっている感謝の思いを込めてプレゼントをしたことを覚えている。
その人が昨日そのグローブを持ってきて知人と話をしていた。
しかし、そのプレゼントをしたグローブを自分が買ったかのように話す姿を見て、非常に悲しい思いをした…
人は「してもらったことは忘れるが、してあげたことは忘れない」ということを衝撃的に悟った。
この2つのことを通して、このようにこうだということをさらに衝撃的に悟った。
神様に対して自分がそうであったということを…
お祈りして叶えてもらったことは数えきれない。
しかし、してもらったことを忘れて生きているではないか…
自分がしてあげたことを忘れていないように、神様も覚えていらっしゃるから、本当に申し訳なく思った…
先生は神様がしてくださったことを忘れない。
「過ぎた日の経緯を忘れるな。忘れたら死ぬ。」とおっしゃりながら、神様がしてくださったことを記憶して何日も何カ月も感謝をささげる姿を見た。
神様に対して先生のような人格を備えて生きていきたい。