執念はあっても固執はあってはならず、自信感はあっても驕慢はあってはならない。

執念はあっても固執はあってはならず、自信感はあっても驕慢(きょうまん)はあってはならない。(*1)
(『自分を作りなさい』 p.121より)

先生が書かれた著書『自分を作りなさい』を毎日コツコツと読み重る中で、この言葉が胸にグサッと刺さった。
自分を作る中で、大きな指針となるヒトコトだと思った。

 

固執という単語には自分の考えや自分の主張によがるようなニュアンスが含まれるように思う。
その考えや主張が真理から来るものであれば執念と言えるだろう。
真理に基づいた考え、主張を強く持って生きていきたいものだ。

自信がない人が多い。
不確かなことを信じることはできない。
真理は確かなもの、ゆえに、真理によって自分を作れば自信を持って生きることができるようになるのだ。
しかし、驕慢であってはならない。
自信を持って生きていくとしても、真理によって自分を作って自信を得たとしても、他人と比較して他人を見下すような姿勢をとってはならない。

 

絶えず自分にベクトルを向け、自分作りに励む中、このヒトコトをよくよく戒めていきたいと思う。

真理を携えて自信を持ち、執念を燃やして真理を行なう人間を目指していきたい。
自分の考えや主張に固執していないか、おごり高ぶっていないか、いつも点検しながら…

 

 

(*1) 집념은 있어도 고집은 없고, 자신감은 있어도 교만은 없어야 한다. (『자기를 만들어라』p.121)

冬トレの成果が見え始めてきた

今日は実践さながらの練習に取り組んだ。
冬トレを通して投手陣を集中指導してきたが、打者が打席に立っても大きくフォームを崩すことなく良く腕が振れていた。
冬トレで地道に毎日取り組んできたフォームの改造と体力・筋力強化の成果を垣間見ることができて嬉しかった。

しかし、指導者は絶対に高慢になってはいけないことをすぐに戒めた。
実際に試合で投げるとなると、また違ってくる。
相手との駆け引きや試合の流れ、勝敗を強く意識した試合での緊張感など様々な要因が投球に影響を及ぼすからだ。
選手たちには賞賛の声をかけても指導者自身の中では地に足をつけて試合に向けてさらに気を引き締めなければならないと思う。

また、ある程度の成果を上げるとあたかも指導者が自分の力量でやったかのような錯覚に陥ることがある。
決してそうではない。
もちろん、指導者の手ほどきがあったかもしれないが、選手が努力したのだ!
その選手の努力があったからこそ、その選手が良くなったのだ!
自慢の種にはなっても、線を越えて高慢になってはいけない。

ともあれ、冬トレの期間、ほぼ休まずに練習してきた甲斐を感じた今日の練習だった。

吹雪の中でも野球!?

昨日、練習の途中で吹雪が吹き荒れた。
(今回の冬は例年になく雪が降っている。)
雨風吹雪にも負けずに行なうというが、さすがに昨日の吹雪は耐えられる吹雪ではなかった…
視界不良、頭と肩には瞬間で雪が積もった…

さすがに続行不可能、吹雪が吹き荒れ始めてすぐに練習を切り上げることにした…

指導者は、先生がおっしゃるように、いつも一つのことだけを考えずに2つ以上のことを考えなければならない。
どんな時にも歩みを止めることなく突き進めることでチームは強くなる一方、命の危険がある場合には止めなければならない場合もある。
絶えず長所・短所、メリット・デメリット、損・得の両端を考えながら最善の手を打つことができるようにしなければならない。

雨風吹雪にも打ち克つことのできる精神力は兼ね備えたいものだ。
どんな状況・環境下であっても行なうことのできる精神がなければ世界を舞台にして戦うことはできない。
どこを見るかにもよるが、最高の舞台で活躍する選手を育てようと思うならばそれ相応の訓練が必要になる。
そこまでしなければいけないのかと思う人がいるかもしれないが、そこまでしてこそ到達することのできる段階があることは事実だ。

人と違うように良くなろうとするならば、人と違うように行なわなけらばならない。
正直、吹雪の中での野球はもう懲り懲りだが、そういう経験がどこかで生きてくることに間違はないだろう。
(実際、晩秋の大会において、雪の中で試合が決行されたこともあった。少々の雨風吹雪にも屈しない心身を兼ね備える必要があると思う。)