フォーム改造や様々な癖(くせ)を改善する上で重要なこと

今日は、フォームを改造する際や様々な癖を改善する上で重要なことについて書きたいと思う。

フォーム改造や癖の改善は指導者の腕の見せ所と言えるだろう。
より良いフォームで投打できるように癖を直してあげることは指導者の大きな役割の一つだ。

その際に重要なことがある。
それは早く手を付けることだ!

木が大きければ手では抜けない。
成長する前に、幼い時に抜けば抜ける。
習慣もそうだ。
『自分を作りなさい』p.123 (*1)]

先生がこのようにコーチしてくださった。
良くないフォームで投打を長く続ければ続けるほど、そのフォームが習慣化してしまい、直すことが非常に難しくなる。
ゆえに、早く手をかけなければその分だけ労力が何倍も必要になってしまう。

先日、ある高校生が私を尋ねてきた。
小・中学生に普段指導していることを彼に伝えると、頭ではすぐに理解できるものの、身体がついてこない実状を目の当たりにした。
できないわけではないが、「もっと早い段階で出会っていたら…」という思いを彼は隠しきれなかった。
それでも「今分かったから良かったのではないか」と慰め、続けてフォーム改善に取り組むことを約束した。

野球に限らず様々なことにおいてもそうだ。
酒やタバコの習慣がついてしまえば、なかなかやめることはできないだろう…
良いことを3日坊主でやめる人間なのに、良くないことを3日坊主でやめることをしないのはなぜだろうか…
良くないことを3日で絶てば易しく回復することが可能だろう。

自分自身を点検し、良くないものは幼い木を抜くように早く抜いていきたいものだ。

 

(*1) 나무가 크면 손으로는 못 뽑는다.
다 크기 전에 어릴때 뽑아야 된다.
습관도 그러하다.
『자기를 만들어라』p.123

「立ち上がれ!」

「立ち上がれ!」と言われたら怒られるかと思ってドキッとするのは私だけだろうか…笑
しかし、そういう話ではない。
「立ち上がれ!」という言葉は「始めなさい!」という言葉だと先生はおっしゃった。
ホイッスル、試合開始の合図だ!

今週から練習試合が始まっていく。
感染防止対策を徹底しながら、着々と大会に向けて準備を進めていく予定だ。
冬の間、心身共に鍛えてきた成果を見ることができると思うと期待に胸が膨らむ。

春を待ちに待っていた。
試合が無くトレーニングに打ち込んだ冬の期間は、終わってみたら短かったように感じるが、冬トレをやっている最中はまだかまだかと気をもみながら練習に励んでいたことを思い出す。
その待ちに待っていた“時”がついに来たのだ!
「立ち上がれ!」と闘志を燃やして今週からやっていきたいと思う。

スポーツを楽しむという根本的なことを記憶せよ

日々、選手を指導しながら、向上心を燃やして精密に一つひとつのプレーに磨きをかけてきたが、そこにばかり気が行ってしまい、根本的にスポーツを楽しむことを忘れてしまっていたことに気が付いた。
何か特別なきっかけがあったわけではないが、今日は選手と共に楽しく野球をすることになった。
投げることの楽しさ、打つことの楽しさ、この身体を思う存分に動かしながら仲間と共に勝負の味に陶酔するヒトトキが最高だということを深く悟った。

先生は「芸術は疲れた人間の肉と心と霊魂をほぐし、高貴にする。芸術を喜び、主人となり、それに酔っている人たちは、なかなか老けない。」と教えてくださった。
運動・スポーツも芸術の一つである。
この言葉の通りに、運動・スポーツが日々の疲れをほぐしてくれ、老いをも寄せ付けないことを実感した。

 

選手、指導者一同、スポーツを熱心にしていると、スポーツを楽しむという根本的なことを忘れてしまいがちだ…
日々の練習は自分を高めるための試練として辛い時が多い。
しかし、根本的にスポーツを楽しむという観点が没落しては、ただただ辛く苦しくなる。

芸術が肉だけを中心にして流れると人間はつらくなる。
芸術をくださった創造主を喜ばせ、霊を中心として流れていくとき、より高貴で偉大な芸術になれる。

スポーツを楽しむという根本的なことを記憶しながら、スポーツで神様に栄光を帰すとき、これまでに味わったことのない喜悦の中でプレーすることができると信じてやまない。