「野球ができることに感謝すること」以前に「自分の命があることに感謝すること」

衝撃的なニュースが飛び込んで来た…

 

「野球部員が練習試合中に投球が頭に当たり死亡」

 

 

・・・

 

 

スポーツをしていたら様々な事故が発生するけれども、
特に命を落としてしまう事故ことほどに胸が詰まることはない…

 

 

「野球ができることに感謝すること」以前に
「自分の命があることに感謝すること」

 

あるプロ野球選手の話ではあるが、
高校の時のマネージャーが癌で亡くなったときのことを忘れないように
そのマネージャーが好きだった「文字」をグランドに指で描いて毎日プレーしているという。

自分が野球ができていることは当たり前のことではないのだと。

 

 

先生は過ぎし日に神様がしてくださったことを忘れずに感謝しなさいとおっしゃったけれども、
一番感謝すべきことは、他でもない、「自分の命を守ってくださったこと」だと思う。

ちょっと間違っていたら自分も命を落としていたかもしれなかった…

そんな瞬間が多々あったと思う。

その瞬間瞬間、神様が命を守ってくださったから
今の自分の命があるということを僕は心から認める。

 

この命を持って野球指導者として何を残していくことができるのか、
この今の自分の大きな課題に全力で取り組んでいきたい。

【教訓】指導者として安全を第一に

一昨日の練習中の出来事だが
ある選手の側頭部にボールが直撃する事故が起こった

シートバッティング開始直前
「ボールバック」のコール直後に悲劇は起こった

突然倒れ込んだある選手…
一瞬の脇見の間にボールが当たったのだった

 

指導者として
一番神経を使わないといけない安全
防がないといけない事故

 

日頃から十二分に教育はしてきたし
注意散漫では無かった

 

しかし
ほんの一瞬の気の緩み・隙があったのだ

幸い
病院に直行した選手の脳に異常は無かった

不幸中の幸いとはこのことか…

 

本当に気を引き締めなければならないと
大きなショックを受けた

 

優勝をして
チームとしてもどこか気が抜けていたのかもしれない…

 

剣道には「残心」といって
相手を打った後に再び相手を見て構える動きがある

何か物事を成し遂げた後の
心得・精神の在り方だと思う

 

大きなものを成し遂げた今
チームもそうだし指導者としても
もう人段階上に上る時が来たようだ

石の上にも3年~ついに成し遂げた全国大会での優勝~

「石の上にも3年」という

この言葉は’文字通り’に
「石の上に3年いなさい」ということではない

じっとしていたら
成されることは何もない

ある環境の中で3年間もがいてみること

高校3年間
命懸けで白球を追いかけたことのある人は
実感が湧くのではないだろうか

レギュラーになれたなれなかった
甲子園に出られた出れなかった
そういった結果的なことではなく
野球というものが一体どういうものか
その分野についての道を
少しは知ることができたはずだ

個人的な話になるが
今年、私は韓国に来て3年という歳月を迎えようとしている
野球の指導者になって3年が経とうともしている

石の上にも3年」という言葉のように
3年という長い月日が経過する節目の年だ

 

そんな年に大きな収穫を得た
先日行なわれた全国大会で優勝することができたのだ!

 

結果が出たことはもちろん嬉しかった

 

でもそれ以上に嬉しかったこと

 

それは努力した分だけの実が実ったということだ

 

選手たちが本当によくやった
しんどくても休まず練習に出て来た
雨の日も欠かさずに練習した

何事も続けることが本当に難しいが
続けて続けて練習を重ねてきた

でも過程は本当に苦しかった
もがき」という以外の言葉はない

準優勝を3度も経験した

あと一勝。

あと一勝が本当に遠かった

 

私は優勝後にコーチとしてこのようにコメントをした

努力した分だけ何かうまくいかないといけないのに…
今まで私が韓国に来て2年半ほど経ったけれども本当に熱心にやってきたんです。
でも、準優勝、準優勝、、、
そうだから、本当にもどかしかったんです。
監督はもっともどかしかったと思います。

今日は心を空けました。
監督が試合前に「普段やっている通りにやろう」とおっしゃったんですけれども、本当にその言葉の通りでした。

最初はうまくいかないんじゃないかと思うことも、「やればできる」と、今日子どもたちに伝えました。
「やればできる」と。

これからも、何か成し遂げたい時には、心を決めて「やればできる」と考えてやっていきたいと思います。

 

3年前は全国大会で優勝することには程遠かった

 

けれども
「やればできる」という精神が
ついに成し遂げてしまった

 

石の上にも3年

 

3年というのはもちろん象徴的な数字ではあるが
「やればできる」の精神でみなさんも様々に挑戦してほしいと思う

2018/10/9

 

 

 

~番外編~

韓国はこの日が祝日だった
「ハングルを作った日」を記念した日

昔、セジョンという王がいて、
その王がハングルを作った
世界には数多くの言語があるが、
その言語を誰が作ったのか、
記録が残っているのはハングルだけなのだとか

(詳しくは皆様にお調べいただけたら…)

ちなみにセジョン王は1万ウォン札に描かれている
1万ウォン札には月と太陽、そして5つの山が描かれている
太陽は王、月は王妃、5つの山は東西南北+真ん中を意味し、
王と王妃がこの地を治めることを意味する
また、この絵は王が生活する空間だけにしか飾ることが許されなかったそう

(豆知識はこのあたりで…)

文字を作ることに挑戦したセジョン王も
きっと「やればできる」という精神で取り組んだのだろうと推測する

 

しかし、文字を作るのに一体何年かかったのだろうか…

 

石の上にも3年?か…