意識の差が実力の差になる

「新しくしなさい」という御言葉で始まった2021年も2週間が過ぎた。
「1月、2月、3月」は「行く、逃げる、去る」と言われるように歳月があっという間に過ぎていく気がする。
しかし、時間は正確。
速くなることもなければ遅くなることもない。
ただ淡々と流れていく。

流れていくままに時間を放っておけば何も残らないだろう。
時間がほしいと嘆く人は多いが、時間を貴重に使っている人は多くない気がする…

先生は長く生きようと思わずに2倍3倍走りなさいと教えてくださった。
そうすればその分長く生きたことと同じだと。
1000年生きたとしても、ただ食べて飲んで終わったら何になるだろうか…
100年生きたとしても、その名と言葉・行ないが後世2000年にも及ぶイエス様のように生きるならば、それに勝る人生はないだろう。

 

時間は有限。
練習時間も同様。
限りある時間をどのような意識で練習するのか、最近選手たちに続けて教育していることだ。
大まかに、適当に100回スイングをするくらいなら、10回でもいいから全力で試合と同じようにスイングした方が良いではないかと。
ダラダラと10周走るなら1周全力で走った方が良いではないかと。

野球の練習は長いと言われる。
やるべきことが多いからだ。
しかし、短い時間で集中すれば十分であることもあるのは事実。
時間に対する意識を変え、練習中の一挙手一投足に対する意識を変えることで実力がついてくることを確信する。

実際、我がチームではコロナの影響もあり少人数で2時間の練習スケジュールにキャッチボール、ノック、ティーバッティング、バッティングを全部詰め込んでいる。
時間を意識させながらテキパキと動くように選手を促しながら練習してみると1時間で3時間ほど練習をしたのではないかと錯覚するほどの充足感がある。

時間に対する意識を変え、練習に対する意識を変え、野球に取り組む意識も変えていけたら良いと思う。

一つ一つすべてのことに新しくすることがあるから、行なうことすべてを一つ一つ新しくしなさい。*1
(2021年1月3日主日の御言葉)

アーメン。

 

(*1) 사사건건마다 새롭게 할 것이 있으니, 하는 것마다 사사건건 새롭게 하여라

野球の練習をアレンジする~冬の基礎的な守備練習~

野球は冬に試合がない。
ゆえに、冬をどのように過ごすのかが大きな課題となっている。

大抵のチームは体力作りと基礎練習を中心にしていると思う。
試合がある時期は技術・戦術面の練習に多くの時間を費やすため、体力作りに投資できる時間がほとんどない。
ゆえに、冬の試合がない時期に体力の向上を図ってパーフォーマンスを高めていく狙いがある。
また、土台を堅固にしてこそ大きな建物を建てることができるように、基礎を見直してより堅固にすることでパフォーマンスの向上を図る狙いもある。

もちろん、冬に全く練習をしない(各個人に任せる)ケースもあるだろう。
野球を離れて違う競技に打ち込む選手もいるだろう。

 

さて、今回は冬に行なう基礎的な守備練習のアレンジの仕方を紹介したいと思う。
(時計で説明していくのだが、守備をする選手が中心に立っていると考えていただきたい。)

1.球出し、送球の方向、共に0時
バックホームに該当する動き。

2.球出し0時、送球の方向9時
ピッチャーゴロを処理してファーストへ送球、あるいはサードゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

3.球出し0時、送球の方向6時
ピッチャーゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

4.球出し0時。送球の方向3時
ピッチャーゴロを処理してサードへ送球、あるいはファーストゴロを処理してセカンドへ送球する動き。

球出しはゴロを転がす。
時計で考えると分かりやすいのだが、野球の守備場面で使う動きはこの4つの球出しと送球の方向の調整で網羅することができる。
また、球出しをノーバウンドにすれば、併殺の練習や上記の3は中継の練習へと様変わりする。

室内などの限られた空間の中でも工夫次第でこの4つのアレンジで十分に基礎的な守備練習が可能になる。

 

基礎は基本とも言い換えても良いと思うが、「基本が出来ていないと気分が良くない*1」と先生はおっしゃった。
試合が始まってから基礎・基本練習に立ち返って行なうことは難しい。
今、この時期にしかできない練習だと戒めて、パフォーマンスの土台をしっかり作る基礎・基本練習に打ち込むべきだろう。
基本を完璧にして気分良く春を迎えることを願う。

 

(*1) 기본이 안되면 기분이 안좋다
基本と気分が韓国語では点ひとつ違いであり、発音も似ているため、掛詞。

除雪作業パート2

降り積もった雪がようやく溶けたと思いきや、練習が終わって室内練習場を出ると2cmほどの雪が積もっっていた。
外での練習を6時ごろに切り上げて室内練習場に入る時には雪は降っていなかったため驚いた…
室内練習場を9時前に出たので、2.3時間の間にかなりの量の雪が降ったのだろう…
(ソウルでは交通規制がかかるほどの大雪だったそうだ…)

夜から朝にかけては雪が降らない予報だったので、帰ってすぐにアパートの駐車場の除雪作業に取り掛かった。
前もって行ないなさい」という御言葉が思い浮かんだ。
降り積もって間もない雪を取り除くことは予想以上に簡単だった。
気温が比較的高い状態で積もった雪は水気が多いため、一晩放置して気温が下がったら氷となって除去するのに苦労しただろう…
仕事後、心身に多少疲労があったものの、明日の朝氷を削る作業をせずに済んだと思ったら疲れは吹き飛んだ!

「前もって行なう」ことが可能な仕事は前もって行なうことが良いだろう。
年始、選手登録のための書類を作成・提出しなければならないが、年末から公示をして前もって動き出していたためスムーズに提出の準備が整った。
2つの出来事を通じて「前もって行なう」ことの威力を感じた。