「野球を通して」という言葉を用いる意味

野球を通して人間的成長を促す、と言うように、「野球を通して」何かを成そうと言う。
野球をすることそれ自体が目的ではなく、あくまでもそれが手段ということなのだが、「野球を通して」という言葉を用いる意味は深く深いと私は考える。

野球のための人生ではない。人生のための野球だ。

そうやって何度も教育されたことがあるが、実際に野球をやれば野球をすること自体が目的になってしまう。
本当の意味で人生の中に野球というものを正確に位置付けることができている人がどれほどいるだろうかと疑問に思うことが多々あった…

 

先生は周囲の人からサッカーに狂ったと思われるほどにサッカーをして来られ、今もサッカーをされている…
しかし、先生はサッカーに狂ったわけではなく、サッカーが好きだからという理由だけで行なったわけではない。
先生の目的は人々の想像をはるかに超越した天にあった。
詳細は「私は人生を学ぶために運動をする」に譲るが、結局は「サッカーを通して」このように人生を生きるのだと叫ばれているのだ

 

人生を生きる意味を分かっていなければ人生の中に野球というものをどうやって正確に位置付けすることができるだろうか?
「野球を通して」という言葉は人生を生きる意味を分かった者だけが正確に用いることができるのではないだろうか?

以前、そんなにも「野球、野球、野球」というけれど、そんなにも野球が好きなのか?と言われたことがある。
正直、私は野球なしでも十分に生きていける。実際、野球から完全に離れようと何度もした。
しかし、「野球を通して」できることがあり、自分にはその使命があっていると悟った時からはそのような考えはなくなった。
人生の中で野球というモノを正確に位置付けることができたからだ。

今は先生のように「野球を通して」人生を伝えたいという思いでこのブログを綴っている。
もっと学んで「野球を通して」多くのことを伝えていきたい。

トレンドを掴み、最先端の技術と知識を学ぶこと

今年、「新しくしなさい」とおっしゃって、新しいモノを取り入れようと様々に考えを巡らせている。
新しいモノと言っても、もうすでにどこかで誰かが使い始めているモノもあるだろう。

その分野のトレンドは何なのか、情報をたくさん収集しなければ乗り遅れてしまう。
その分野の最先端の技術や知識を学んでいかなければ取り残されてしまう。

例えば、スマホによって簡単に動画を撮影して見ることができるようになった。
経験や感覚に頼る指導のみならず、動画を見せて客観的な視点から説明することで、より説得力のある指導が可能になった。

『新しいアイテムの購入』という記事の中でスイング速度、角度を分析できるセンサーを取り入れたことを紹介したが、選手もただ「ああだ、こうだ」と感覚的なことを言われるよりも具体的な数字を言われた方がよく受け入れている。

 

野球界のトレンドは何か?と問われ、最新の測定機具や練習用具などがすぐに口から出てくる人がどれくらいいるだろうか?
日本にはまだ入ってきていない練習用具がアメリカでは数年前に開発されて使用されている事実を知った時には衝撃が走った…

いつもアンテナを張っていないといけない。
いつも新しくしようと思って新しいモノを探さなければならない。
現状上手くいっているからと言って満足しないで、学び続ける姿勢を持たなければいけない。と思う。

トレンドを掴み、最先端の技術と知識を学ぶことで大きく転換する2021年にしていきたい。

してもらったことは忘れるが、してあげたことは忘れない。~パート2~

してもらったことは忘れるが、してあげたことは忘れない。
この理をさらに衝撃的に悟った。

前回とは異なるグローブをある選手から依頼を受けて代わりに購入した。
やはり、彼も喜んで使っていたことを記憶している。

2年ほど経ったころ…
彼は新しいグローブを購入した。
形ある物はいつかは壊れる、当然グローブも買い替えが必要な時期は必ず来る。
しかし、グローブはしっかりと手入れしたり修理したりすれば3年くらいは使えると思う…


写真は実際のグローブ。
紐を直し、磨けばまだまだ十分に使えると思うのだが…

このグローブを選手たちに見せながら、道具をしっかりと管理すること、貴重に思って使うことを教育した。
やはり自分自身に対する戒めでもあった。
現役時代に野球道具をどれだけ大切にしていたか?と問われれば、正直私も至らない点が多かったと思う。

人からもらった“モノ”、神様からもらった“モノ”を考えてみると、その“モノ”自体も貴重だが、その“モノ”に含まれる経緯が貴重だ。
何をもらったかよりも、誰にどのようにしてもらったか、その経緯を考えると一層貴重さを感じることができると思う。