昨日、指導者になって初めて練習で泣いた…
初戦で負けた悔しさはどこへ行ったのか?
悔しくなかったのか?
6カ月間も猛練習した末、初戦敗退…
もちろん勝ち負けが全てではないが、悔しい思いをしたならばその思いを練習にぶつけてほしかった…
ダラダラ動く選手たちを前にノックを打ち続けた…
勝ちたいという気持ちは指導者のエゴなのだろうかとも考えた。
自分だけが熱くなっていたのではないかとも思った。
しかし、選手たちはプロという夢を追い求めて努力する者たち…
勝負へのこだわりがなければ第一線で勝ち抜くことは不可能と言っても過言ではない…
先生は勝つということはそんなに易しいことではないとおっしゃった。
死にもの狂いでやってこそ、何かが自分のモノになるのではないか。
勉強をすることも、仕事をしてお金を稼ぐことも、一家を養っていくことも、そんなに簡単なものではない。
文字通り、死にもの狂いでやった時に、それでも何とか手に負えるくらいだと思う。
野球を超えて、人生を生き抜く術を選手たちには学んでほしい。
もちろん、野球で成功できたらそれ以上のことはない。
様々な思いが交錯し、ノックが終わった後、無意識に涙が流れた…
選手たちの器の大きさはそれぞれだ。
その器の大きさによって受け入れられる程度が変わってくると思うが、指導者としては、注げるモノは未練なく注いであげるべきではないかと思った。
もうこれ以上はしてあげられないというほどに、毎日ノックを打ち、バッティングボールを投げる。
指導者ができるベストを尽そうと心に決めた。
上がるのは本当に難しい。
下がるのは一瞬。
全国優勝チームが初戦でまさかの敗退…と題して書いたが、全国大会で優勝しても、それは過去のこと。
いとも簡単に底辺まで落ちる。
一から、いやゼロからやり直して、もう一度全国の頂点に立てるように努力したいと思う。