日記
指導者として備えるべき力

指導者として備えるべき力

昨年のこと、チームの主力選手が肘の痛みを訴えてきた。
その選手は病院に行き、レントゲン写真を撮ってもらったのだが…
なんと、肘の剥離骨折だった…

病院では「野球はもうやらない方が良いですね…」と言われた…
他の病院にも行ってみたが、同じように「この状態で野球を続けるのは厳しいですね…」と言われた…

 

このような状況の中で、皆さんが指導者ならば、どのような対応をするだろうか?

 

我がチームでは、痛みを訴える選手に対して、まずは専門家に診断してもらうことを勧めている。
一般の病院ではなく、スポーツ障害を専門とする病院やスポーツトレーナーを訪ねるように助言をしている。

 

その選手は都内のスポーツ障害専門医を訪れた。
診断の結果は、手術が必要ではあるが、一定期間の治療・リハビリを経れば十分に野球ができるとのことだった。
選手生命が絶たれたわけではなかったのだ…

その分野の専門家が見ると見解が異なる場合がある。
指導者は自分が解決できない問題に対峙したとき、その分野の専門家にパスをする力が必要だと思う。
自分が全てを兼ね備えていなくても、備えている専門家とのつながりがあるかどうかは指導者の力量の一つと言える。

 

正直、どれだけ指導者が気を付けていたとしても、スポーツには事故や怪我・故障はつきもの。
(指導者としての責任逃れで言っていることではないことをご理解いただきたい)

日頃から最大限神経を使って選手の肘・肩を管理して来たが、この一件を通して、一から選手の肘・肩の管理体制を見直した。
肩肘の筋力強化、運動後のストレッチに今まで以上の時間をかけるようにしている。

事が起こってから対処する力ももちろん備えなければならないが、事を未然に防ぐ力こそ指導者が備えるべき力ではないかと思う。
先生は数百数千の人の病を治してこられたが、数万数十万の人が病にかかることがないように教え導いてこられた。
問題を解決することも物凄いことだが、問題が起こらないようにすることが最も優れた知恵者ではないかと思う。
すなわち、転ばぬ先の杖を与えることのできる指導者が最高の指導者と言えるだろう。

転ばぬ先の杖を選手たちに持たせてあげる指導者になれるように、一層学び、研究を重ねていきたいと思う。

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