2007年夏のこと…
高校野球界は特待生問題等で学校スポーツとしての野球の在り方を問われていた。
そんな中、公立高校である佐賀北高校が甲子園で優勝を果たした。
決勝戦での戦いが佐賀北高校を象徴するかのような試合だった。
8回裏、4点のビハインドを背負っていたが、1アウト満塁のチャンス。
そこで2番打者が四球を選んで1点を返す。
さらに後続の3番打者が、なんと、ホームラン!!!!!
大逆転劇で佐賀北が優勝旗を手にしたのだった!
さて、佐賀北高校の部室にはこんな詩が飾ってあるそう。
「ピンチの 裏側」 山本よしき 詩
神様は 決して
ピンチだけを お与えに ならない
ピンチの 裏側に 必ず
ピンチと 同じ 大きさの チャンスを
用意して下さっている
愚痴をこぼしたり
ヤケを起こすと
チャンスを 見つける目が曇り
ピンチを 切り抜ける
エネルギーさえ失せてしまう
ピンチは チャンス
どっしり かまえて
ピンチの 裏側に
用意されている
チャンスを 見つけよう
佐賀北ナインが神様を信じて呼び求めたのかどうかは分からないが、少なくとも日々の活動の中で目にしたこの「言葉」が彼らに影響を与えたことに間違はないだろう。
先生は「ホームランはひたすら神様」とサインしてくださったことがある。
この逆転満塁ホームランは神様が共になさったしるしとして私は記憶したい。