【扉を開けるカギ】の第3話はチーム創立5年目で全国大会優勝を成し遂げたチームの話。
一度考えてみてほしい。
野球チームを一から立ち上げ、
全国大会で優勝するまでには一体どれくらいの時間と労力が必要だろうか…
創立当時は選手もおらず、グランドもなかった…
最初の3年間は全国でベスト4に一度も上がることができなかった…
ようやく目が出だしたのは4年目だった。
初めてベスト4入りを果たすと、その年に2度の準優勝を果たした!
5年目の年の上半期にも準優勝した!
創立から5年で全国大会準優勝を成したことも凄いことだ!
しかし、チームの目標は全国大会優勝…
あと一歩のところで3度も惜敗したダメージは思いの外大きかった…
何としても優勝を掴み取りたい…
その一心で、先生のもとを訪ね、指導を仰いだ。
その時、先生は何とおっしゃったか?
“준우승은 우승의 조건이 된다”
“準優勝は優勝の条件になる”
この先生のヒトコトが全国大会優勝への原動力となった。
心理的には、次の大会へモチベーションが一段と高まった。
戦術的には、過去準優勝に終わった3度の決勝戦での教訓が生きた。
<教訓>
1度目の準優勝:サヨナラ負け。最終回の裏に2点差をひっくり返された。
2度目の準優勝:先制された1点で逃げ切られた。
3度目の準優勝:一発に泣いた。ヒットを重ねられたのではなく、ホームラン3本で戦意喪失した。
優勝した決勝戦では先制点を取り、流れを変える一発を警戒し、最終回に絶対的なエースを充てて逆転を許さないようにした!
結果、4度目の決勝戦で見事優勝することができたのだ!!
まぎれもなく、準優勝を条件・足台にして成し遂げた優勝だった。
チーム創立5年目で全国大会優勝を成し遂げたその背景には、
やはり“優勝”という扉を開けるカギがあったのだ!