連休に綴る

韓国では旧暦に従い、連休を迎えた。
私は家族と共に山地のホテルに滞在した。

 

明け方、小雨によって山には霧がかかっていた。
幻想的な、絵になる風景だった。

山は青々としており、まだまだ秋の訪れを感じさせない景色だったが、
気温は少し肌寒く、冬の知らせを告げるかのようだった…

よくよく見てみると、山が青々としているのは、
まだ紅葉を迎えていないというだけの理由ではなく、常緑樹だからではないか!!

 

年中青々としており、その変わらない姿が好きだという先生の心情がしみじみと感じられた…

 

時代は移り変わっていく…
コロナによってさらに急速に変化を迫られているこの世の中…

しかし、「いつどんな時でも変わらない」という安堵感を求めるのが人の心理であろう…
そんな安堵感を得られれば間違いなく不安な心は平安になっていくだろう…

中秋節(日本でいうお盆)のような連休には故郷を訪ねる人たちが多い。
結婚して家を離れたとしても、いつになっても、変わらずに帰ることのできる“場”があるというはどれほど幸せなことだろうか…
そのような“場”を作っていけたらどれほど良いだろうか…

ホテルの窓から霧のかかった山を眺めながら綴った。

コロナと共に生きる野球人

コロナが世界中に蔓延する今この時、
本当に「苦しい」ひと時を過ごしている…

雨の日も、風の日も、コロナだって関係ない、
毎日毎日汗を流し、努力し、また努力し、また努力する野球人のもがきを徒然なるままに綴る…

試合という場が無いということがどれほど苦しいか…
コロナという病を恨むわけにもいかない…

コロナに加え、豪雨が襲った…
河川は増水し、河川敷にあったグランドの土は流され流木と石だけが残った…

暗礁に乗り上げるとはこういうことを言うのだろう…

しかし、それでも歩みは止めなかった!
ひたすら練習を続けた!

ついに、8月、今年初めての大会を迎えた。
選手、指導者、そして父兄一同が待ちに待った大会だった。

選手がユニフォームを来て元気に野球をする姿に感動して涙する方もいらっしゃった。
私も感無量で隠れて目を擦った。

我がチームは2連勝してベスト8に進出した。
雨天延期の関係で大会の日程は過密になり、3日連続の試合となった。

試合会場までの道のりは片道2時間…
連日の長時間の移動で身体には疲労が蓄積していたが、
熱く白球を追い求める我々の精神には何の障害にもならない。
夢を求め、毎日努力する者の前に立ちはだかる試練は時に残酷であるが、
その試練が忍耐を生むという聖書の言葉の通り、
‘その’試練によって選手たちはもちろん、指導者の私も強くなっているのを感じた。

実力が拮抗するベスト8の試合は乱打戦だった。
先制したが逆転を許し、逆転し返したのだが、また逆転を許し…結果的には7ー8…
規定試合時間超過によって最終回が無くなり、サヨナラ負けを喫した…

監督は声を枯らして選手に指示を送った…
選手も持てる限りの力を出しきった…
しかし、あと一歩、及ばなかった…

この期間、苦しい思いをしながら悟ったことが本当に多かった。
(悟るとははっきりと分かるということ)

日常の中で当たり前のように目の前にあるモノは決して当たり前のモノではなく、
その一つひとつがとーっても貴重でかけがえのないモノだということ…

無くなってからその価値に気付いては絶対にいけない。

野球を思う存分できる環境があること。
その前に自分自身の命があること。
毎日身の回りのことを何も言わずにしてくれる妻の存在。
元気に走り回る我が子の存在…

多くのことを感じ、考え、記録として残す

【難攻不落の城を落とす精神】第1講:実力が拮抗するチーム同士の試合の明暗を分ける精神

聖書の中ではヨシュアという人物が登場する。

彼は難攻不落と言われたエリコの城を落とすことに成功したのだが、
その際に彼に何か特別な武器があったかというと、そういうわけではない。

ではなぜ彼は難攻不落の城を落とすことができたのだろうか?

そこには神様がヨシュアに授けた「大胆さ」という「精神」があった。
「精神」が明暗を分けたのだ。

 

スポーツにおいて、技術、スピード、パワーはもちろん必要。
しかし「精神」が欠けては戦いに打ち勝てない。

【難攻不落の城を落とす精神】と題してスポーツに欠かせない「精神」を紹介しようと思う。

記念すべき第1講は実力が拮抗するチーム同士が試合をする場合、どのような精神が勝敗を分けるのかについて。

全国の強豪が出揃う大会に参加し、ベスト8くらいまで勝ち進めば、ほとんど実力差がないように感じる。
1点、1ポイントを争う試合展開になるのだが、その勝敗・明暗を分ける「精神」とは一体いかなるものだろうか?

 

先生はこう語られた。

“과감하게 못해서 진다”
“果敢にできず負ける”

 

「果敢に」プレーする精神。
自分の持てるすべての力を惜しみなく発揮するためには果敢にプレーできなければならない。
相手の出方に動じて躊躇し果敢に前に出ることができなければ負ける。
実力が拮抗するならばなおさらだろう。

果敢にプレーする精神で難攻不落の城を落とし、勝利の栄光を手にすることを願う。