新年の座右の銘

新年を迎える前、2021年の座右の銘を御言葉から決めた。

岩の上を歩んだとしても跡を残せ(*1)」

普通に考えて、岩の上を歩いても足跡は残らない。
これは一つの比喩であり、不可能を可能にするような、偉大な人生を歩みなさいということ。

先生は続けて「歴史を残さないのであれば行く必要がない(*2)」とまでもおっしゃった。
自分の行く先々で絶えず歴史を起こしてこられた先生の実践哲学が凝縮されたヒトコトに感銘を受け、私もそのように2021年を過ごそうと決意した。

 

韓国に「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す(*3)」ということわざがある。
死にゆく人すべてが名を残すことができるわけではない。

2000年前に亡くなったイエス様やその弟子たちのように、20世紀以上もその名とその行ないや業績が語り継がれるような人を目指したいものだ。

 

2021年、「新しく」というキーワードを先生はくださった。
コロナで様々な変化を強いられている社会の中で、変化を強要されるのではなく、自分自らが変化して、時代を掴んでいきたいと思う。

 

(*1) 바위위에 걸어가도 자국을 남겨라
(*2) 역사를 남기지 않으면 갈 필요가 없다
(*3) 호랑이는 죽어서 가죽을 남기고 사람은 죽어서 이름을 남긴다

 

P.S.
今年も摂理の野球部を応援よろしくお願い致します。

雪が舞う中での練習(パート2)

2日連続で練習中に雪が降った…
日中の最高気温は氷点下2℃だった…

ある選手が練習の合間にこんな言葉をかけてきた。
「コーチ、こんなに寒い中でどうやってノックを打てるんですか?僕は足が凍り付いたようで全然動きません…」と。
私は少し考えて「やればいいんだよ」と返した。

練習の初めは寒すぎて、さすがに「今日は野球をやる日ではない」と思った。
練習へ向かおうと車に乗り込もうとしたら、ドアが凍り付いて開かないほどだった…
しかし、始動がかかってからは不思議と寒さを感じることがなかった。
まるで車のエンジンをかけて少し経てば暖房が効いてくるように…

韓国のことわざに「初めは半分」ということわざがある。
何事も始動することが難しい。
しかし、初めを上手くできればその勢いと流れで最後まで物事を進めることができる。

どうやって始動をかけさせるのか、これは指導者の腕の見せ所。
モチベーションマネージメントという概念が四半世紀前ほどから出てきたと思うが、動機付けさえ上手くできれば選手は自ら動き出すようになる。
冬は身体も動きにくく、試合もないため動機付けが難しい。
しかし、指導者から熱を上げ、積極果敢に動けば、選手もついてくる。

「やればいいんだよ」と選手に返事をしたが、人はできないことに対する言い訳を探すのが得意…
だから「やればいい」のだ。
あれこれ考えずにやればできるのだ。
手がかじかみ、足先の感覚はなかった。
でもノックを打つうちに温まってきて、上着を一枚脱ぎたくなるくらいになった。

 

松の木が寒さで死ぬような極寒の中で先生は祈りを捧げられたことを頭に思い描いてみる。
食べられず、着られずで、雪の中でも薄着だった先生はどれほど熱心に祈られたのだろうか、と…

 

年末、12月31日、2020年最後の日まで練習は続く。
最後の最後に一番の冷え込みを迎えるそうだ…
終わり良ければ総て良し!
寒さに打ち勝って2020年を締めくくりたい。

雪が舞う中での練習

昨日、練習の途中で雪が降り始めた。
視界は若干遮られるがボールはしっかり見えていた。

雪は止む気配がない
練習も中断する気配はない
淡々とノック

雨風吹雪だったとしても、どんな状況・環境だったとしても決して歩みを止めないこと。
ちょっと雨が降ったら止め、ちょっと風が吹いたら止め、ちょっと雪がちらついたら止め…
そのようにしていたらまともに練習ができないだろう…

結局、練習が終わるまで雪は止まなかったが、練習はいつもと変わらず定時まで、最後までやった。
選手も監督コーチも最後まで歩み止めなかった。

環境を超越して行なう精神が自分の限界を突き破っていく。
成功しようと思ったら「それくらいのこと、何でもない」と吹き飛ばしてしまう気概がないといけないと思う。

先生が月明洞を開発された時の映像、雪の中で岩を積むその姿が思い浮かんだ。

「雨風吹雪、患難も時には来るが、スリルがあり、大胆で勇敢だった」

このように歌いながら。困難なことをスリルと思い、大胆で果敢に生きるその生き様を見習い、実践していきたいものだ。