練習で上手くできてこそ、試合でも上手くできる

日頃から「試合だと思って練習しなさい」と口酸っぱく選手に話してきた。
しかし、なかなか試合のような緊張感を作って練習することが難しかった。

昨日から練習試合が始まり、ここに来てようやく試合のための練習という意識が芽生え、練習に対する意識が変わってきたように思う。
「練習で上手くできてこそ、試合でも上手くできる」ということは頭では分かっていても、本当に心からそう思って取り組んでいる選手は少ないのが現状だった…
試合で上手くいかない痛い経験を通して練習に取り組む姿勢が変わるのは当たり前のことだが、練習の中でもっと試合を意識することができるように指導者が導いていかなければならないと戒めている。

 

今日の練習はシート打撃を中心に行なった。
コーチの私がピッチャーを務めて各自が3打席ずつ打った。
試合同様の雰囲気を作るべく、小中学生A級の投手レベルのボールスピードに調節して投げ込んだ。
選手たちはミート重視にスイングを変えたり、短く持ったり、スイングをコンパクトにしたりして対応する姿が見られた。
(もちろん監督からの指示もあった。)
やはり試合同様の雰囲気を作ってあげると、それ相応の練習ができることを実感した。

練習の雰囲気作りは選手はもちろん、指導者も共に作らなければならないと思う。
試合同様の緊張状態を練習で作ることは易しいことではない。
しかし、そのような緊張状態を作り出して練習を重ねなければ勝ち上がっていくことは難しくなる。

明日も練習試合が組まれている。
大会に向けて着々と準備を進めていきたい。

新年最初の練習試合で受けたインスピレーション

今日は新年最初の練習試合だった。
試合開始前、空を見上げると、不思議な雲がかかっていた。

記録に残さなければと思い、写真を撮影した。
(実際に見たものは、まるで太陽に昇る階段のような雲だった!)

“階段”というと、いつもこの言葉を思い出す。
「万事、飛躍はない」
階段を一段ずつ上がっていくように、全ての物事も着実にコツコツやっていってこそ目的地に到達することができると思う。

また、左側に一本の線のような雲がある。
太陽が目的地だとすれば、飛躍をしようと、一気に行こうとして目的地から逸れてしまったようだ。
成功する道で楽な道は決してない。

先生はいつも「苦労しても命の道を行きなさい」とおっしゃる。
階段を一段ずつ上がるような作業は本当に苦労することが多い。
しかし、その道でしか、その目的地に辿り着く道はないのだから、「苦労しても…」と声高らかに心情を焦がして叫ぶしかないのだ…

 

今日の練習試合の内容は悲惨なものだった。
正直、どこから手をつけたら良いだろうかと頭を抱えた…
しかし、階段を一段ずつ上がっていくように、一つずつ課題をクリアしていくこと以外に方法はない。

勝った負けたに一喜一憂せず、同じミスを繰り返さないように、また明日から練習したい。

フォーム改造や様々な癖(くせ)を改善する上で重要なこと

今日は、フォームを改造する際や様々な癖を改善する上で重要なことについて書きたいと思う。

フォーム改造や癖の改善は指導者の腕の見せ所と言えるだろう。
より良いフォームで投打できるように癖を直してあげることは指導者の大きな役割の一つだ。

その際に重要なことがある。
それは早く手を付けることだ!

木が大きければ手では抜けない。
成長する前に、幼い時に抜けば抜ける。
習慣もそうだ。
『自分を作りなさい』p.123 (*1)]

先生がこのようにコーチしてくださった。
良くないフォームで投打を長く続ければ続けるほど、そのフォームが習慣化してしまい、直すことが非常に難しくなる。
ゆえに、早く手をかけなければその分だけ労力が何倍も必要になってしまう。

先日、ある高校生が私を尋ねてきた。
小・中学生に普段指導していることを彼に伝えると、頭ではすぐに理解できるものの、身体がついてこない実状を目の当たりにした。
できないわけではないが、「もっと早い段階で出会っていたら…」という思いを彼は隠しきれなかった。
それでも「今分かったから良かったのではないか」と慰め、続けてフォーム改善に取り組むことを約束した。

野球に限らず様々なことにおいてもそうだ。
酒やタバコの習慣がついてしまえば、なかなかやめることはできないだろう…
良いことを3日坊主でやめる人間なのに、良くないことを3日坊主でやめることをしないのはなぜだろうか…
良くないことを3日で絶てば易しく回復することが可能だろう。

自分自身を点検し、良くないものは幼い木を抜くように早く抜いていきたいものだ。

 

(*1) 나무가 크면 손으로는 못 뽑는다.
다 크기 전에 어릴때 뽑아야 된다.
습관도 그러하다.
『자기를 만들어라』p.123