実践を積み重ねる中で見えてきたモノ

昨日は午前中に礼拝を捧げ、午後からは練習試合があった。
今季7試合目だったのだが、実践を重ねるにつれて試合運びや相手に対峙する術を少しずつ理解してきたように感じる。
最初は上手くいかなかったが、忍耐してひとつ一つ教えながらやってきた成果が少しずつ現れ始めている。

「人は作り方次第だ」

5万以上ある箴言の中でもミスコリア的な存在だと表現なさったこの箴言。
始めは微弱でも作り方次第で人は変わる、ということをさらに強く実感するようになった。

指導者がどれだけ選手に手をかけるかによって変わってくる。
指導の理論や方法などももちろん大切だが、その選手にどれほどの愛情を注ぎかけて育てていくかが本当に大事だと思う。
教えても教えても上手くできなかったとしても、決して諦めずにその選手に寄り添うその愛情が時を経て大きな実を結んでいく。

コロナの状況によって大会が延期されることになった。
しかし、選手を育てるということには全く何の関係もない。
大会があろうがなかろうが、野球選手として一流になれるように日々愛情を注ぐことに一層注力したいと思う。

練習中に起こった事故・怪我の真因

一昨日のこと、ある選手がベースランニング中に怪我をしてしまった。
1塁を駆け抜ける練習だったのだが、ベースを踏む際にベースの中心よりも向こう側を踏んでしまい、滑ってそのまま転倒してしまった。
不幸中の幸いと言って良いか分からないが、骨折したり、靭帯が切れたりはしていなかった…

大会前に貴重なメンバーが一人でも欠けるのは非常に痛い…
リハビリも含めて最低でも1カ月は復帰にかかるだろう…

 

さて、今回の怪我だが、常日頃からベースを踏む位置については口酸っぱく教育してきた。
ベースの手前の辺の部分を土踏まずのところで踏むようにと…

基本をおろそかにし、練習中に少しでも気が抜けるようなことがあれば、やはり事故・怪我は不可避だろう…
選手自身が守るべきことを守らず責任を果たせないことによって起こった事故・怪我だったとしも、やはり指導者としては心が痛い…

この一件を通して、選手一同が受けた教育をしっかりと戒め、気を引き締めて練習に取り組む契機になることを切に願うばかりだ…

野球の難しさ~状況判断、ケースバイケース~

野球というスポーツをやればやるほどに、プレーすることも教えることも非常に難しいと感じている。
私が個人的に難しいと感じる部分は状況判断をしなければならないということだ。

例えば、ノーアウトランナー1塁において、相手がバントをしたとする。
バント処理において、2塁に送球するか、1塁に送球するかはランナーの状況次第で判断が異なる。
しかもその判断を下すために用いることのできる時間は1秒にも満たない。
ランナーの立場で考えても状況判断は非常に複雑だ。
ある程度の2次リードを取った後、ゴロなのか、フライなのかを瞬間に判断して走るか帰塁するかを決めなければならない。
さらには判断が遅れてスタートが遅れればアウトになってしまう。

このように一つの場面だけを切り抜いて考えてみても、状況判断を瞬間的にしなければならないため非常に難しいと思うのだ。
よくケースバイケースという言葉を聞く。
この言葉がまさに状況判断の難しさを表現したものだ。
Aの場合にはBをする、Cの場合にはDするという無数のケースバイケースが野球には存在している…

野球を始めて間もない選手たち(始めて2~3年)に、このような難しい野球を易しく理解し、状況判断を上手くすることはできないかと最近かなり悩んでいる。
何とかしてケースバイケースと言わずに体系的に野球を捉えることができないだろうかと考えているところだ。

今後、指導者として大成できるかどうかのカギがこの部分にあると感じている今日この頃。
先生は研究することをいつも強調されるが、この課題を研究して野球を易しく理解して楽しくプレーすることができるように出来たら良いのではないかと思う。