故障者リストが増えていく…

現在、チームに肩肘に痛みを訴えている選手が10%もいる…

10人に1人という数字を皆さんはどのように捉えるだろうか?

レギュラーメンバーのうち、1人は肩肘に痛みを抱えながらプレーしているという数字だから深刻だ…

肩肘の痛みが発生する主な要因は投球過多…
我がチームの練習量はおそらく他のチームと比べると1.5倍~2倍になるがゆえに、肩肘への負担を考慮して、チーム練習以外での投球練習、休養日の自主練習における投球練習を禁止している。
しかし、禁止事項の順守は選手個人に委ねられるため、防止が非常に難しいと感じている。

2日間の休養後に肘の痛みを訴えてきた選手がいた。
明らかに、休養日に投球練習を行なったことによる投球過多が原因だろう…

 

指導者たちの悩みは想像以上に多い。
選手を育てることにおいても、選手を管理することにおいても、神経を使わなければならない部分が非常に多いからだ。
それに加えて、成績を出すことまで求められるため、「長生きできない」と口からこぼれることもあるほどだ…

 

我がチームでは肩肘以外の故障者も含めると、現在20%の選手が故障者リスト入りしている。
スポーツには怪我や故障が付き物だとは言われるが、未然に防ぐことができる策はいくらでもある。
特に発達過程の選手たちの指導は競技よりも選手生命を最優先にした指導が求められると思う。
肝に銘じて一層選手たちの管理に努めたい。

いつも命の危険と隣り合わせ

野球をしながら、「いつも命の危険と隣り合わせ」だということを感じる…
硬いボールが胸部や頭部に直撃すれば、命を落としかねない…

毎日毎日、練習の前には必ず切に祈る。
「今日も事故や怪我がないようにしてください」と。

 

練習中、気が緩んだ不図した瞬間、命の危険が忍び寄ってくる…
昨日も、ファールボールが選手の頭部をかすった…

小学生でも真芯で捉えた打球は130-140km/hにもなる。
練習中に気が緩むようなことがあれば、どんなことよりも厳しく教育するようにしている。

 

実際に野球をしながら命を落としたケースがある。
脅すわけではないが、命の危険と隣り合わせだということを知っておかなければ、悲しい思いをすることになる。

工事現場でも、建築が第一ではなく、安全第一。
教育現場でも、成績が第一ではなく、命が第一。

 

今週、過ぎた日に神様がしてくださったことを忘れるなと教えてくださった。
これまで自分の命を神様が守ってくださったからこそ、今ここに自分が存在する。

命のために祈る先生と共に、野球界で命を落とす事故が起こらないことを切に祈る。

野球ノートの活用~過ぎた日を思い出せ!~

人の記憶というものは非常に曖昧だ。
過ぎた日のことを考え、思い出そうとしてもなかなか上手くいくものではない…

しかし、記録というものは非常に正確だ。
いつどこで誰が何をしたか、そして、その時自分はどうだったのか、記録を見れば分かる。

選手たちには絶えずメモを残すように教育している。
野球ノートを作って日々学んだことや指導を受けたことなどを書き込んでおけば、たとえ忘れたとしても、見返せば思い出すことができるからだ。

なぜ過ぎた日のことを忘れるなとおっしゃったのか?
過ぎた日に犯した間違いを再び同じようにしてしまうからだ。
これが一番恐ろしいことだ。

負けて悔しい思いをした。
また同じようにミスをして負けたらどれほど悔しいだろうか?

伝道の書3章15節
今あるものは、すでにあったものである。後にあるものも、すでにあったものである。神は追いやられたものを尋ね求められる。

すでにあったもの、すなわち、過ぎた日のことを忘れなければ、現在どのように処したら良いのか分かるということだ。

初めて優勝した時のことだ。
その時までに優勝を3度逃していた。
決勝で涙を飲んだことに対して先生は「準優勝は優勝の条件になる」とおっしゃってくださった。
その言葉を胸に4度目の決勝に臨んだ。
過去3度の決勝での戦いが思い出された。
カウントを取りに行く球が甘く入ってホームランを打たれた過ぎた日を思い、初球から厳しく攻めた。
最終回に勝負を急いで逆転された過ぎた日を思い、最終回には慌てずにボール球を有効に使って攻めた。
過ぎた日を忘れずに行なった結果、優勝を掴むことができたのだった!

全て野球ノートに記録しておいたがゆえに、過ぎた日を思い返して試合に臨むことができたのだ。
記憶よりも記録だ。

野球ノートを活用して、記録に残し、過ぎた日を忘れないようにすることを願う。