【扉を開けるカギ】制球難に苦しむ投手に向けたチョンミョンソク牧師のコーチング

【扉を開けるカギ】の第2話は制球難に苦しむ高校球児の話。

高校3年生の最後の夏のこと。
彼はドラフトにかかる可能性のある投手だった。

彼は本格的に野球を始めたのが中学3年生の時。
野球を遅く始めたビハインド・経験の不足は否めないが、
最速143km/mのストレートとキレのあるスライダーで十分に通用すると思われていた。

 

しかし、彼は時々制球に苦しむことがあった…

彼はこの問題を解決すべく、チョンミョンソク牧師のもとを訪ね、指導を仰いだ。

その時、チョンミョンソク牧師は彼にどんな言葉をかけたのか?

 

【扉を開けるカギ】

“의식하지 마라”
“意識するな”

幸いにも著者はその場に同席することができたのだが、
このヒトコトの中には非常に多くのことが含まれていると感じた。

打者を意識してしまったり、走者を意識してしまったりと、
確かに過剰な意識によって制球に苦しむことがある。

この核心を突くチョンミョンソク牧師のコーチングが彼の野球人生においてステップアップするきっかけになったことは間違いないだろう!

 

現在、彼は大学に進学し、Aチームで活躍してる。
大きな制球難に苦しむことなく、現在は最速146km/mをマークしている。
ハレルヤ!

彼の目標はもちろんプロ!
何物も意識せずに、ただ自分の目標のために日々努力している。
数年後のドラフト会議に注目したい!

瞬間の機会を逃さない準備と技術・実力

瞬間の機会を逃すな
この箴言は先生が曲の歌詞に入れるほどに重要視されているヒトコト。
脳の中に、骨の中に入れて行ないなさいとおっしゃるほどのヒトコトだ。
(骨の中に入れるという表現は、実際にはそうできないが、深く刻んで忘れないようにしなさいということだ。)

瞬間来る機会を逃さないためにはどのようにしたらよいだろうか?

まずは、機会に備えること、すなわち準備することだ。
自分の打席が来る前に素振りをしたりタイミングを合わせたりするように、また、いつ来るか分からない打球に備えて毎球スタートを切るように準備することだ。

そして機会が来たら逃さないようにする技術・実力がなければならない。
技術・実力はその機会の直前に準備したからといって備えられるモノではない。
常日頃から長い歳月をかけて努力を積みかさねなければならない。
機会を迎えて、目の前を通り過ぎていく機会を掴む技術・実力がなく、指をくわえて機会が通り過ぎることを見つめるしかないならば、どれほど悔しいだろうか…

先生がサッカーをする映像を見直してみた。
ワントラップで身体の向きを変え、そのままミドルシュートを決めたシーンに衝撃を受けた…
準備もさることながら、ボールを完璧にトラップし、そのままシュートする技術と瞬間の判断力、そしてシュートの正確さに驚くしかなかった…
技術と実力があってこそ機会を逃さないということを深く悟った。

今年、どのような機会を迎えるかは分からないが、機会を捉えることができるように常日頃から準備し、技術・実力を磨いていきたいと思う。

状況・環境はいつも整っている訳ではない…

この主題だけを見聞きすれば悲観的な話かと思われるかもしれないがそうではない。
「状況・環境はいつも整っている訳ではない」という考えが頭の中に入っていれば、少々状況・環境が良くなくても夢に向かって突き進んでいけるという話しだ!

コロナの影響で少数で練習を進行しなければならない状況であり、雪が溶けてグランドは水浸し、限られた環境の中での練習が続いている。
しかし、いつでもどこでもやれることは山ほどある。
河川敷の狭いサッカー場で練習を重ねて全国大会・優勝を勝ち取った経験から考えても、状況・環境が致命的な問題ではないことを強調したい。

コーチという立場から選手たちに伝えたいことが様々にある。
今このような状況・環境下だからこそ、その状況・環境を好材料として活用して教育することができると思っている。
状況・環境を言い訳にする人生にはなってほしくないという切なる願いを込めて最近は一層練習に熱が入っている。

先生がベトナム戦争に行かれた時、片手には銃を、片手には聖書を持ち、命の懸っている戦場でも聖書を読んだエピソードが思い出される。
「目的は目的だ」という有名な箴言があるが、状況・環境を決して言い訳にしない、目的を達成することに全力を尽くしていく、そういう人間に自分自身も成長したいし、選手たちもそのようになってほしいと思う。