公立高校が甲子園で優勝

2007年夏のこと…

高校野球界は特待生問題等で学校スポーツとしての野球の在り方を問われていた。
そんな中、公立高校である佐賀北高校が甲子園で優勝を果たした。

決勝戦での戦いが佐賀北高校を象徴するかのような試合だった。
8回裏、4点のビハインドを背負っていたが、1アウト満塁のチャンス。
そこで2番打者が四球を選んで1点を返す。
さらに後続の3番打者が、なんと、ホームラン!!!!!
大逆転劇で佐賀北が優勝旗を手にしたのだった!

さて、佐賀北高校の部室にはこんな詩が飾ってあるそう。

「ピンチの 裏側」   山本よしき 詩
神様は 決して
ピンチだけを お与えに ならない
ピンチの 裏側に 必ず
ピンチと 同じ 大きさの チャンスを
用意して下さっている
愚痴をこぼしたり
ヤケを起こすと
チャンスを 見つける目が曇り
ピンチを 切り抜ける
エネルギーさえ失せてしまう
ピンチは チャンス
どっしり かまえて
ピンチの 裏側に
用意されている
チャンスを 見つけよう

佐賀北ナインが神様を信じて呼び求めたのかどうかは分からないが、少なくとも日々の活動の中で目にしたこの「言葉」が彼らに影響を与えたことに間違はないだろう。

先生は「ホームランはひたすら神様」とサインしてくださったことがある。
この逆転満塁ホームランは神様が共になさったしるしとして私は記憶したい。

将来のメジャーリーガーたちの誓約

この8月、私の視野は世界の舞台にまで広がりました。
教え子たちが国の代表選手となって世界の舞台で活躍するようになったからです!

野球の本場はアメリカ、メジャーリーグ。
その縮小版と言えるのがリトルリーグなのですが、毎年8月にはリトルリーグの世界大会がアメリカで行なわれています。

今年のその大会に教え子たちが出場するとは・・・夢にも思っていなかったですが、幸いにも国の代表選手として教え子が出場することができて本当に喜ばしい限りでした!

 

大会の結果は日本が3位、韓国は5位でした。
もちろん結果にこだわってやってきたし、「世界一が夢」ではあったと思うのですが、それ以上に多くのことを学んだのではないかと思います。
(少なくとも私はものすごく学びました。同行はできませんでしたが中継をみたりしながら。)

日韓戦のハイライトの模様がユーチューブにあがっていたので共有します!

 

子どもたちが親元を離れ、国境を越えて、言葉も文化も異なる“仲間”たちと共に切磋琢磨したことそれ自体に、とてつもなく大きな価値を感じますね!

 

さて、学んだこと・感じたことを2点紹介したいと思います。

1.相手チームの仲間を尊重すること
驚いたことは、デッドボールを当ててしまった場合に、投手が一塁にまで駆け寄って行って当ててしまった打者に握手をすることです。
ルールだからそのようにするとかいう次元ではなくて、相手を気遣い、相手チームの仲間と仲睦まじく試合を進行させる取り組みはいいなぁ~と思いました!

 

2.試合前の誓約・宣言
草創期からリトルリーグの試合前には選手の代表が誓約をすると言います。
(韓国のリトルリーグの試合前に「私の信条」を叫んでいると紹介したのですが、
オリジナルはアメリカのリトルリーグだそうです!
以前の記事を参考にしていただけたら。)


リトルリーグ公式サイトhttps://www.littleleague.org/who-we-are/pledge/より

誓約
私は神様を信じます。
私は母国を愛し、
その法を尊重します。
私は公平に戦い、
勝つために努力します。
しかし、勝敗に関らず
いつも最善を尽くします。
(LDKの意訳)

驚くことなかれ。
「私は神様を信じます」から始まるのは、他でもなく、キリスト教と共に発展してきた国・アメリカだからだと思います。
この誓約の言葉の真に言わんとすることは、神様が祝福してくださったがゆえに今日栄え、野球という文化に親しみながら生きられていることに感謝する、ということを「私は神様を信じます」という“ヒトコト”に集約したのではなかろうかと考えます。

そして、愛国心を持つこと。
日本人は自国のことを大事に思い、自国を愛する心を持っているとは思うけれども、あまり全面的に「愛国心」が出てこない?出さない?ような気もします。
良い意味での愛国心をはぐくむことが大切ではないかなぁと考えました。
(ちなみに、韓国人は会話の中で自分の国のことを「韓国」とは言わずに「私たちの国(우리 나라)」と言いますね。)

この土台の上にスポーツマンとしてのどう戦うべきかという精神・スポーツマンシップを宣言する。
フェアに戦うこと、そして、勝ちににこだわるけれども、勝とうが負けようがベストを尽くすこと、という精神はスポーツに親しむすべての人が兼ね備えたいですよね。

 

リトルリーグの世界大会を経験した選手たちは将来のメジャーリーガーたちとして期待されます。
この誓約を忘れることなく、これからも活躍していってほしいなぁと思います!!

オリンピック(スポーツ)がもたらしてくれたモノ

平昌オリンピックの最終日、
25日16時45分現在の結果をご報告します!

開催国・韓国のメダル数は17個で7位、
日本のメダル数は13個で11位、
1位はドイツで31個となっています!

やはり北国、強い!!!

 

結果もさることながら、
世界の多くの国と地域から一つの場所に集まって、
スポーツを通して互いに交流し合う姿は本当に美しいと思います。

文化芸術は地球村を一つにし、互いの縁を結べる、神様が人間に下さった最も良い贈り物だ。

先生が文化芸術とは何なのか教えてくださいました。
この言葉の通り、オリンピックを通して、スポーツを通して地球村が一つになったし、互いに尊い縁を結ぶ機会になりましたね!!

言葉が違い、文化が違い、風習が違う人たちが一つになることは本当に難しいけれども、
今回のオリンピックをきっかけに、様々な“わだかまり”が解かれることを心から願います^^