無題

話を聞き、話の内容は分かっても、自分の頭では理解できないことがある。
「敵を愛する」という先生の偉大な実践はそんな域の中にあるものだ…

今日、先生がベトナム戦争に行かれた時の話を聞いて、戦争というものがどういうものかを考えてみた。
以前見た戦争映画が脳裏でフラッシュバックした。
「戦争は残忍だった…」と先生がヒトコトで話されたが、残忍という言葉の中に含まれているモノがどんなモノか少し理解できた…

敵を見つけたらすぐに銃で撃ち殺す…即死ぬ…
敵が潜んでいるところへ爆弾を投げ込む…身体や手足が吹っ飛ぶ…

死の恐怖に手が震えて水を飲むことができないシーンがあったことを記憶しているのだが、恐怖の極みの中で一体どうやって「敵を愛する」という考えが浮かぶのだろうか…と、私の頭で理解が及ばない領域に入った…

さらには、自分を殺そうと銃を構えている敵を目の前にして銃を捨てて抱きしめに行ったというのだから、私の頭は完全に思考停止に陥った…

 

先生はベトナム戦争に実際に行かれた。
そして、残忍な戦争という地で「敵を愛する」行動を数十回も取った。
作った話ではない。
戦場に共に行った方が証言し、戦場で抱きしめられたその人がベトナムの地でつい最近まで生きながらえて当時の話をしていたのだから…

 

私はベトナムに一度も訪れたことがない。
コロナが明けたら一度行ってみたいと思う。
戦争を乗り越え、半世紀の歳月を経た姿を見ながら過去の先生の偉大な実践を考えてみる時間を持ちたいものだ…

【扉を開けるカギ】「上手くなりたい」と思う選手に届けるチョンミョンソク牧師の名言・箴言

【扉を開けるカギ】の第8話は「上手くなりたい」と思っている選手に届けるチョンミョンソク牧師の名言・箴言。

 

 

「上手くなりたい」

みんなが思っていることだろう…

どうしたら上手くなれるのか?

みんなが求めているだろう…

何か特別な練習メニューはないだろうか?

みんなが調べているだろう…

自分のことを本当に良く教えてくれる指導者はいないのだろうか?

みんなが探しているだろう…

 

 

しかしながら、何か、何か特別なモノを探す人を満足させる答えは見つからないだろう…

 

チョンミョンソク牧師は「どうしたら上手くなれるのか?」という疑問の答えについて、ハッキリとヒトコトで教えてくださった。

その答えとなるチョンミョンソク牧師の名言・箴言はこれだ!

 

 

“잘하려면 반복하라”
“上手くなるためは反復しなさい”

人は上手くなるための何か特別な方法を探している。
特別な練習メニューがあるのではないか?自分を良く教えてくれる指導者がいるのでないか?といったように。

もちろん練習メニューの工夫は必要だし、良い指導者に巡り合うことは大切なこと。
しかし、どんなに良い練習メニューがあったとしても、どんなに良い指導者に出会ったとしても、自分が反復練習をしなければ絶対に上手くならない!

 

このチョンミョンソク牧師の名言・箴言、上手くなりたいと思う選手たちは肝に銘じたい。

実利の追求

近年、科学技術の発展と共にデータを重要視する野球に変わってきている。
データ、すなわち、情報量の違いが競技の勝敗を左右するまでになってきた。
データや様々な情報を入手するために費やす時間が増える一方、本当に大事なところに費やすべき時間がなくなってはいないかと省みる必要はあると思う。
いつも頭の片隅にはデータが全てではないということは忘れてはいけない。

ボールスピードを簡単に測定することができるようになり、投手はボールスピードを意識するようになった。
時折、スピードコンテストをしているかのような錯覚に陥ることがある。
もちろん、何キロ投げたいという目標を設定して、練習のモチベーションを高めるために使うことは大切だろう。
また、自分の現在位置を知るために絶えずボールスピードを計測することも大切だろう。
しかし、投手の本質を見失ってはいないだろうか?
投手の目的は、速いボールを投げることではなく、打者を打ち取ることだ!
極論を言えば、打者を打ち取るという目的を達成する投手であれば、ボールスピードが何キロであっても関係がない!
打者を打ち取るためにボールのスピードを高めるという目的があった上で、ボールスピードにこだわるならば問題はないと思う…

実利の追求と書いたが、ある投手にとっては、ボールスピードにこだわるよりも、変化球に磨きをかけた方が打者を打ち取る上で実利的かもしれない。
先生は目的は目的だとおっしゃったが、データや情報を活用する際には何が目的なのかという部分をハッキリさせておかなければならないと思う。
決して手段と目的が反転することがないように…

指導者として、選手たちに目的は何かをいつも省みる姿勢を身に付けることができるようにしてあげたいと思う。
一層「実利」を意識し、追求しながら今日も練習に向かう…