【扉を開けるカギ】「上手くなりたい」と思う選手に届けるチョンミョンソク牧師の名言・箴言

【扉を開けるカギ】の第8話は「上手くなりたい」と思っている選手に届けるチョンミョンソク牧師の名言・箴言。

 

 

「上手くなりたい」

みんなが思っていることだろう…

どうしたら上手くなれるのか?

みんなが求めているだろう…

何か特別な練習メニューはないだろうか?

みんなが調べているだろう…

自分のことを本当に良く教えてくれる指導者はいないのだろうか?

みんなが探しているだろう…

 

 

しかしながら、何か、何か特別なモノを探す人を満足させる答えは見つからないだろう…

 

チョンミョンソク牧師は「どうしたら上手くなれるのか?」という疑問の答えについて、ハッキリとヒトコトで教えてくださった。

その答えとなるチョンミョンソク牧師の名言・箴言はこれだ!

 

 

“잘하려면 반복하라”
“上手くなるためは反復しなさい”

人は上手くなるための何か特別な方法を探している。
特別な練習メニューがあるのではないか?自分を良く教えてくれる指導者がいるのでないか?といったように。

もちろん練習メニューの工夫は必要だし、良い指導者に巡り合うことは大切なこと。
しかし、どんなに良い練習メニューがあったとしても、どんなに良い指導者に出会ったとしても、自分が反復練習をしなければ絶対に上手くならない!

 

このチョンミョンソク牧師の名言・箴言、上手くなりたいと思う選手たちは肝に銘じたい。

実利の追求

近年、科学技術の発展と共にデータを重要視する野球に変わってきている。
データ、すなわち、情報量の違いが競技の勝敗を左右するまでになってきた。
データや様々な情報を入手するために費やす時間が増える一方、本当に大事なところに費やすべき時間がなくなってはいないかと省みる必要はあると思う。
いつも頭の片隅にはデータが全てではないということは忘れてはいけない。

ボールスピードを簡単に測定することができるようになり、投手はボールスピードを意識するようになった。
時折、スピードコンテストをしているかのような錯覚に陥ることがある。
もちろん、何キロ投げたいという目標を設定して、練習のモチベーションを高めるために使うことは大切だろう。
また、自分の現在位置を知るために絶えずボールスピードを計測することも大切だろう。
しかし、投手の本質を見失ってはいないだろうか?
投手の目的は、速いボールを投げることではなく、打者を打ち取ることだ!
極論を言えば、打者を打ち取るという目的を達成する投手であれば、ボールスピードが何キロであっても関係がない!
打者を打ち取るためにボールのスピードを高めるという目的があった上で、ボールスピードにこだわるならば問題はないと思う…

実利の追求と書いたが、ある投手にとっては、ボールスピードにこだわるよりも、変化球に磨きをかけた方が打者を打ち取る上で実利的かもしれない。
先生は目的は目的だとおっしゃったが、データや情報を活用する際には何が目的なのかという部分をハッキリさせておかなければならないと思う。
決して手段と目的が反転することがないように…

指導者として、選手たちに目的は何かをいつも省みる姿勢を身に付けることができるようにしてあげたいと思う。
一層「実利」を意識し、追求しながら今日も練習に向かう…

休みの日に特打ち

練習が休みの日、やるべき仕事があったので練習場に顔を出してみた。
すると、ある選手が休みを返上して練習をしていた。
私はやるべき仕事を済ませ、彼の練習の手助けをした。
およそ200球ほどの特打ちを行なった。
普段の練習に比べれば時間は短かかったが、マンツーマンだったため、いつもの倍ほどの練習量になった。

練習することが習慣になると、「休みを返上する」という感覚がなくなる。
ただ全体練習がないだけであって、毎日練習することが毎日ご飯を食べるようなことになるのだ。
こうなれば、先生の表現を借りれば、自動機械人生になったのだ!

練習を厭う選手と練習が習慣になった選手では、どちらの選手が成功するだろうか?
答えは火を見るよりも明らかだろう。

習慣というものは本当に恐ろしいものだ。
一度習慣付けば、あれこれ考えなしにそうしてしまうからだ…
悪い習慣の極にあるものが依存症だ。
何かに依存すれば、すなわち、何かをすることが強く習慣付いてしまえば、人生の道の先は暗い…
酒、タバコ、ギャンブル、性行為など、極の段階まで行き、依存症になれば抜け出すのが非常に難しい…

悪い習慣ではなく、良い習慣をつけたいものだ。
指導者は、選手が良い習慣を身に付けることができるようにすることが役割だ。
毎日の練習でひたむきに取り組むことができるに働きかけ、絶えず自分自ら進んで練習することができるように促すことが大切だと思う。