最近、チームの練習に加えて個人指導の要望を受けるようになり、
連日夜遅くまで選手を指導しています。
毎日チームの練習をこなすだけでも大変なのに、
加えて個人指導を申し出て来る選手の気概には感心するしかありません。
そんな選手に率直に質問をしてみました。
「チームでの練習だけでも大変なのに、正直ここまでして(個人練習までして)しんどくないのか?」と。
そうしたら、「全然大丈夫です!」と即答でした…
(練習する選手も大変ですが、
指導者の自分が本当にしんどかったので質問したのですが…汗)
指導者として不思議なことを経験します。
それは、愛する選手たちがやろうとすることに対して、教えを求めてくることに対して、
自分がどれだけしんどくても力が湧いてくるということです。
愛する選手のためなら!って思う時に、
なぜか、どこからか分からないけれど力が湧いてくるんです。
(でも、指導が終わった後には疲れがドッと押し寄せてきます…)
~
連日夜遅くまで指導する中でそんなことを考えていた時に、
不図、先生のことが思い出されました。
先生が月明洞を開発されている時のこと。
夜遅くまで泥まみれになりながらお仕事をされ、
その仕事の疲れをほぐすためにサッカー・運動をなさった後に、
…
人生の問題を抱えて訪ねてくる人たちに御言葉を伝えられました。
「愛する人のためならば…」
開発に全ての力を注ぎ込み、
運動もされたその後に…
どんな心情だったのか…
今は少しは分かるような気がします。
「愛する人のためならば…」と思うと、
人間としての肉体・体力の限界を超え、
時空間を超越するようになると僕は思います。
それほどにも愛の力が凄い!
でも、本当に愛していなければ、そこまでは出来ないんです。
本当に愛していなければ…
~
そして、僕が質問をした選手が質問を返してきました。
「日本の高校野球選手たちは試合に負けると大泣きしているのですが、なぜなのですか?」と。
高校時代のことが思い出されました。
文字通り「命を懸けて」野球に打ち込んだ3年間。
甲子園出場を夢見て一日も休まずに練習した。
でも負けた。
人生の中で後にも先にもないくらい泣いた。
「『命を懸けて』行なったことに関しては、結果がどうであれ、涙が出るんじゃないか~」と答えました。
先生が愛する人のためならば…と「命を懸けて」行なわれてきたように、
これからも「命を懸けて」練習に励む選手を「命を懸けて」指導していきたいと思います。