練習の目的は何か?

今日は新年最初の練習だった。
4日ぶりの全体練習ということもあって、最初に長めのランニングをして、十分に身体を温めてから練習に入った。
なるべく人と人との接触を避けるためにどのように空間を分け、どのようにスケジュールを組むか非常に悩んだが、祈ったら構想が来た。
基礎体力トレーニング班、ロングティー班、内野守備練習班、外野守備練習班の4班に分けて、ローテーションで練習を進行することにした。
グランドを2分割し、ロングティーと守備練習を同時に進行させてみたが、なかなか効率が良かった。
ロングティー班がボールを拾う時間に内外野の連携もこなすことができた。

野球場という限られた空間をどのように利用するのか、また、限られた時間をどのように使用するのか、指導者は構想を練らなければならない。
時空間的な制約に縛られ、練習にならないと愚痴を漏らしては絶対にいけないと思う。
いかに効率よく、効果的に練習を進行するかは指導者の力量だろう。

 

練習の内容だが、久しぶりの全体練習だったこともあり、選手の集中度合が若干低かった…
また、散漫なプレーも続出した…

途中で選手たちを集めて練習の目的について教育した。
「何のために練習するのか?」と問うた。

読者の方々にも考えていただきたい。
何のために練習するのか?練習の目的は一体何なのか?と…

練習は試合のためにする。
試合で活躍するために、試合でうまくやるために練習する。
試合で使えないプレーを練習する必要はない。
練習で上手くできないことは基本的には試合でも上手くできない。

練習の根本の目的を再確認し、すべてのプレーを試合と同じようにやるように選手たちに話をした。

これから約40日ほど続いていく冬季練習。
春先の試合に向けて、すべての練習の目的を明確にしながら試合のための練習をしていきたいと思う。
決して練習のための練習にならないように…

休むことなく夢に向かって努力する者たち

年末12月31日まで全体練習をこなした。
年始は3日間の休暇をもらったが、その期間はOB選手の個人指導にあたった。
また1月4日からチームの全体練習がスタートしていく。

休むことなく夢に向かって努力する選手のその姿が美しい。
年末だろうが、年始だろうが、決して歩みを止めない。

先生が年末の最後の最後まで極寒の中で松の木を植える作業をされたと聞いて衝撃を受けた。
年始からは詩を60篇以上も書き、昨年よりも物凄い量の物事をこなされていると聞いてさらに衝撃を受けた。

何か大きなことを成す人は考えと行ないのスケールが桁違いだ。
時空間の概念も完全に違う。
目的に向かって突き進む精神力、最先端の技術とノウハウを目の当たりにすれば開いた口が塞がらない。

 

あるプロ野球選手が1軍の選手と2軍の選手の違いをヒトコトで話していた。
「精神、思考、思想の違いだ」と。
それぞれ個々の身体能力には1軍の選手と2軍の選手で大差がないという。
同じ人間、しかし、どんな精神を持ち、どんな思考で、どんな思想で行なうかによって結果は完全に異なる。

OB選手の一人が伸び悩んでいた。
来年までに球速を10km/h上げようと目標を立てたのだが、目標を達成できそうか?と問うと、「難しいかもしれない」との返事が返ってきた…
「やればできる。できる時までやるんだ!」と思考をプラスに正して送り出した。
人は考えで生きていくと先生は教えてくださったが、本当にその通りだとまた再認識した。
彼は才能がないわけではない。
我が監督も「もう少し時間をかければ(プロに)いけると思う」と太鼓判を押していた。
しかし、自分の愚かな考えが自分自身の可能性を閉ざしているのだ…

彼だけに該当する話ではないだろう…

 

新年からこんなにも慌ただしく動いたのは初めてだ。
休むことなく夢に向かって努力する者たちと共に、自分も学び、成長していきたいと思う。

目の前のことを着実にこなし、コツコツ積み重ねること

新年を迎えて、今年はやるぞー!と意気込み、大きな目標を掲げた人もいると思う。
誰でも心を新たにして新年を迎え、「去年よりも今年をより良い一年にしたい」と思ったのではないだろうか。

心、考えは先をゆくもの。
もちろん、心を新たにし、考えを新たにしてこそ、行ないも新たになるということは真理。
しかし、日常の行なうべきこと、目の前のことに対しては、地に足をつけて着実にこなしていかなければならない。
生活の全てをなげうって目標に向かうことはできない。

先生は「生活の舞台」という表現をされた。
何か特別なものが別の世界にあるのではない。
「生活」という自分の生そのものをより良く開発していくのだ。
「生活」そのものが自分が成し遂げたいと願う夢や目標の「舞台」であるということを忘れてはならない。

 

「塵も積もれば山となる」とは誰もが聞いたことがあるだろう。
この言葉を訓戒にしてコツコツと努力を重ねている人がどれほどいるだろうか?

昨年、奥さんが一年かけて毎日毎日ポイントを貯めて塵が積もって山になったのを目の当たりにした。
正直、最初は「そんなちっぽけなことをして…」と心の中で軽視した。(ごめんなさい。)
小さな実践もコツコツ積み重ねることによって想像を超える結実を得る、ということを悟った。

生活の中で、少しの時間でも、夢や目標の実現のために毎日コツコツと努力を積み重ねる一年にしたいと思う。