プロ野球選手という夢を追う少年たちへ~遅くなる前に…老いる前に…~

昨日、少年たちを前に
先生が教えてくださった御言葉をもとにして
激励のメッセージを伝えるようになった。

みんな、夢があるだろう?
プロ野球選手になりたいと思って練習している人も多いと思う。

例えば、僕が今から心を決めてプロ野球選手になりたいと思って命を懸けて練習するとしよう。
なれると思う?
もうすでに遅いよな。
遅くなる前に、老いる前に、心を決めてやればできるけれども、時が過ぎ、歳を取ってからではできないよ。

今、この時に心を決めて、遅くなる前に努力をすることだ。
今やるのかやらないのかによって将来の運命が左右されるぞ。

指導者の立場として、人生の先輩として、伝えられることは
「遅くなる前に行ないなさい」ということ。

“後の祭り”という言葉があるが、
時が過ぎてからどれだけあがこうが何にもならない。

 

しかし、後のことを考えて動くことのできる人はそう多くはないのが現実。
“先見の明”を兼ね備えた人は本当に知恵のある人だと思う。

 

後のことを考えてみると
「今現在」が遅くなる前に、老いる前に行動すべき時だ!!

20代であろうと、30代であろうと、
40代であろうと、50代であろうと、
自分はもう手遅れだと思わずに、
もっと遅くなる前に、もっと老いる前に最善を尽くすこと。

 

毎日老いていく。
老いる前に行ないなさい。

勤勉に行ないなさい。
そうすれば遅れる前に行なうようになる。

「野球ができることに感謝すること」以前に「自分の命があることに感謝すること」

衝撃的なニュースが飛び込んで来た…

 

「野球部員が練習試合中に投球が頭に当たり死亡」

 

 

・・・

 

 

スポーツをしていたら様々な事故が発生するけれども、
特に命を落としてしまう事故ことほどに胸が詰まることはない…

 

 

「野球ができることに感謝すること」以前に
「自分の命があることに感謝すること」

 

あるプロ野球選手の話ではあるが、
高校の時のマネージャーが癌で亡くなったときのことを忘れないように
そのマネージャーが好きだった「文字」をグランドに指で描いて毎日プレーしているという。

自分が野球ができていることは当たり前のことではないのだと。

 

 

先生は過ぎし日に神様がしてくださったことを忘れずに感謝しなさいとおっしゃったけれども、
一番感謝すべきことは、他でもない、「自分の命を守ってくださったこと」だと思う。

ちょっと間違っていたら自分も命を落としていたかもしれなかった…

そんな瞬間が多々あったと思う。

その瞬間瞬間、神様が命を守ってくださったから
今の自分の命があるということを僕は心から認める。

 

この命を持って野球指導者として何を残していくことができるのか、
この今の自分の大きな課題に全力で取り組んでいきたい。

優勝を通して確信するようになった信念~もがきが傑作品を生む~

衣食住に不自由しない時代であったとしても

ある目的を成し遂げるまでには

多くの困難に立ち向かうことになる

 

我々のチームもそうだった

全国大会で優勝するまでに

多くの困難を経験した

 

チームが始まって以来

練習する場所を探しまわった

河川敷にあるサッカー場に

ネットだけを立てておいて

簡易野球場として練習する日々が続いた

(今現在もそうだ)

 

ある人は言った

「こんな場所でどうやって
野球をすることができるのか?」

 

またある人は言った

「ひと昔前よりも劣った環境で
野球をさせているのではないのか?」

 

良い環境・野球場をうらやましくも思ったが

師の言葉が考えに浮かんだ

 

環境に左右されるな

人は作り方次第だ

やらなければできないし
やればできる

その言葉をもってもがいた

本当に血の涙が滲む努力だった

 

——

 

チームが始まって3年半

ついに全国大会準優勝を成し遂げた!

 

全国大会優勝まであと一歩

 

しかし

ここで限界にぶつかった

 

全国大会が開催されるたびに勝ち上がるも

準優勝、3位、準優勝、3位という結果の山..

 

そんな中

こんな考えがしきりに浮かんだ

「やはり人は環境が重要なんだろうなぁ
良い野球場ひとつでもあったらなぁ」

他のチームの野球場をうらやましく眺めた

「環境が問題ではないと思うけれども
実際のところは…」

考えが深くなった

 

 

そんな時

師の一言から力を受けるようになった!

準優勝は優勝の条件になる

 

今までやってきたことを信じて

ここでもっと力を出そう!

 

その決心は天まで届いたようだった

 

——

 

過ぎし2018年10月9日

韓国の歴史上大きな意味を持つハングルの日は

チームとしても大きな意味を持つ日になった

 

全国大会初優勝

 

困難な環境を克服した結果

大きな実を結んだのだった

 

石の上にも3年
~ついに成し遂げた全国大会での優勝~

 

この結果を得て後

信念は確信へと変わった

 

環境に左右されるな

人は作り方次第だ

やらなければできない
やればできる

最後に師の一言

もがきは傑作品を生む