10本の指を噛んで、痛くない指がない?!

10本の指を噛んで、痛くない指がない?!
文字通りに、それぞれの指を軽く噛んでみると、確かに痛い…

実は、この言葉、韓国のことわざの一つ。
10本の指を噛んで、痛くない指がないように、そのように差別がないということだ。

10人の子どもがいたとしよう。
親にとってはどの子どもも皆同じ我が子、愛する子であるに違いはないということだ。

我がチームの監督がこの表現を使われた。
チームの誰もが自分の指のようだと。
だから、個々人の個性や能力に違いがあっても差別なく愛する選手たちだと。

100匹の羊のうち、1匹の羊を失った牧者が99匹の羊をおいて探しに行くという聖書の話が思い出された。
その1匹1匹に対する主人の心を分からないと誤解をする。
99匹の羊の中には、なぜ自分を省みてくれないのだろうか?と思う羊もいるかもしれない…

 

この「10本の指を噛んで、痛くない指がない」という言葉の“10本の指”に、様々なものを当てはめて考えてみると深く深い。
それぞれ個性通りで比べることができないモノは、どれをとっても貴重であり、どれをとっても必要不可欠だ。

野球は場所も役割も全く異なる9人が総出で点数が取られないように守る。
また、9人が順番に打撃するが、誰がアウトになったとしても同じ重みのアウトだ。

指導者は一つひとつの手の指のように選手のことを思い、指導にあたっていかなければならない。
そう思って指導するとき、良いチームを作ることができるのではないかと思う。

選手たちもやはり、互いを一つひとつの手の指のように思い、助け合っていかなければならない。
その思いが一つになるとき、真のチームワークが生まれてくるのではないかと思う。

 

今日の練習試合でも結果は黒だった。
しかし、黒をひっくり返す機会はまだまだある。
そのキーとなるのが今日のタイトルにもある「10本の指を噛んで、痛くない指がない。」という韓国のことわざではないだろうか…

 

 

*参考:「10本の指を噛んで、痛くない指がない。」は韓国語で「열 손가락 깨물어 안 아픈 손가락이 없다.」

練習で上手くできてこそ、試合でも上手くできる

日頃から「試合だと思って練習しなさい」と口酸っぱく選手に話してきた。
しかし、なかなか試合のような緊張感を作って練習することが難しかった。

昨日から練習試合が始まり、ここに来てようやく試合のための練習という意識が芽生え、練習に対する意識が変わってきたように思う。
「練習で上手くできてこそ、試合でも上手くできる」ということは頭では分かっていても、本当に心からそう思って取り組んでいる選手は少ないのが現状だった…
試合で上手くいかない痛い経験を通して練習に取り組む姿勢が変わるのは当たり前のことだが、練習の中でもっと試合を意識することができるように指導者が導いていかなければならないと戒めている。

 

今日の練習はシート打撃を中心に行なった。
コーチの私がピッチャーを務めて各自が3打席ずつ打った。
試合同様の雰囲気を作るべく、小中学生A級の投手レベルのボールスピードに調節して投げ込んだ。
選手たちはミート重視にスイングを変えたり、短く持ったり、スイングをコンパクトにしたりして対応する姿が見られた。
(もちろん監督からの指示もあった。)
やはり試合同様の雰囲気を作ってあげると、それ相応の練習ができることを実感した。

練習の雰囲気作りは選手はもちろん、指導者も共に作らなければならないと思う。
試合同様の緊張状態を練習で作ることは易しいことではない。
しかし、そのような緊張状態を作り出して練習を重ねなければ勝ち上がっていくことは難しくなる。

明日も練習試合が組まれている。
大会に向けて着々と準備を進めていきたい。

新年最初の練習試合で受けたインスピレーション

今日は新年最初の練習試合だった。
試合開始前、空を見上げると、不思議な雲がかかっていた。

記録に残さなければと思い、写真を撮影した。
(実際に見たものは、まるで太陽に昇る階段のような雲だった!)

“階段”というと、いつもこの言葉を思い出す。
「万事、飛躍はない」
階段を一段ずつ上がっていくように、全ての物事も着実にコツコツやっていってこそ目的地に到達することができると思う。

また、左側に一本の線のような雲がある。
太陽が目的地だとすれば、飛躍をしようと、一気に行こうとして目的地から逸れてしまったようだ。
成功する道で楽な道は決してない。

先生はいつも「苦労しても命の道を行きなさい」とおっしゃる。
階段を一段ずつ上がるような作業は本当に苦労することが多い。
しかし、その道でしか、その目的地に辿り着く道はないのだから、「苦労しても…」と声高らかに心情を焦がして叫ぶしかないのだ…

 

今日の練習試合の内容は悲惨なものだった。
正直、どこから手をつけたら良いだろうかと頭を抱えた…
しかし、階段を一段ずつ上がっていくように、一つずつ課題をクリアしていくこと以外に方法はない。

勝った負けたに一喜一憂せず、同じミスを繰り返さないように、また明日から練習したい。