目の前のことを着実にこなし、コツコツ積み重ねること

新年を迎えて、今年はやるぞー!と意気込み、大きな目標を掲げた人もいると思う。
誰でも心を新たにして新年を迎え、「去年よりも今年をより良い一年にしたい」と思ったのではないだろうか。

心、考えは先をゆくもの。
もちろん、心を新たにし、考えを新たにしてこそ、行ないも新たになるということは真理。
しかし、日常の行なうべきこと、目の前のことに対しては、地に足をつけて着実にこなしていかなければならない。
生活の全てをなげうって目標に向かうことはできない。

先生は「生活の舞台」という表現をされた。
何か特別なものが別の世界にあるのではない。
「生活」という自分の生そのものをより良く開発していくのだ。
「生活」そのものが自分が成し遂げたいと願う夢や目標の「舞台」であるということを忘れてはならない。

 

「塵も積もれば山となる」とは誰もが聞いたことがあるだろう。
この言葉を訓戒にしてコツコツと努力を重ねている人がどれほどいるだろうか?

昨年、奥さんが一年かけて毎日毎日ポイントを貯めて塵が積もって山になったのを目の当たりにした。
正直、最初は「そんなちっぽけなことをして…」と心の中で軽視した。(ごめんなさい。)
小さな実践もコツコツ積み重ねることによって想像を超える結実を得る、ということを悟った。

生活の中で、少しの時間でも、夢や目標の実現のために毎日コツコツと努力を積み重ねる一年にしたいと思う。

新年の座右の銘

新年を迎える前、2021年の座右の銘を御言葉から決めた。

岩の上を歩んだとしても跡を残せ(*1)」

普通に考えて、岩の上を歩いても足跡は残らない。
これは一つの比喩であり、不可能を可能にするような、偉大な人生を歩みなさいということ。

先生は続けて「歴史を残さないのであれば行く必要がない(*2)」とまでもおっしゃった。
自分の行く先々で絶えず歴史を起こしてこられた先生の実践哲学が凝縮されたヒトコトに感銘を受け、私もそのように2021年を過ごそうと決意した。

 

韓国に「虎は死して皮を残し、人は死して名を残す(*3)」ということわざがある。
死にゆく人すべてが名を残すことができるわけではない。

2000年前に亡くなったイエス様やその弟子たちのように、20世紀以上もその名とその行ないや業績が語り継がれるような人を目指したいものだ。

 

2021年、「新しく」というキーワードを先生はくださった。
コロナで様々な変化を強いられている社会の中で、変化を強要されるのではなく、自分自らが変化して、時代を掴んでいきたいと思う。

 

(*1) 바위위에 걸어가도 자국을 남겨라
(*2) 역사를 남기지 않으면 갈 필요가 없다
(*3) 호랑이는 죽어서 가죽을 남기고 사람은 죽어서 이름을 남긴다

 

P.S.
今年も摂理の野球部を応援よろしくお願い致します。

雪が舞う中での練習(パート2)

2日連続で練習中に雪が降った…
日中の最高気温は氷点下2℃だった…

ある選手が練習の合間にこんな言葉をかけてきた。
「コーチ、こんなに寒い中でどうやってノックを打てるんですか?僕は足が凍り付いたようで全然動きません…」と。
私は少し考えて「やればいいんだよ」と返した。

練習の初めは寒すぎて、さすがに「今日は野球をやる日ではない」と思った。
練習へ向かおうと車に乗り込もうとしたら、ドアが凍り付いて開かないほどだった…
しかし、始動がかかってからは不思議と寒さを感じることがなかった。
まるで車のエンジンをかけて少し経てば暖房が効いてくるように…

韓国のことわざに「初めは半分」ということわざがある。
何事も始動することが難しい。
しかし、初めを上手くできればその勢いと流れで最後まで物事を進めることができる。

どうやって始動をかけさせるのか、これは指導者の腕の見せ所。
モチベーションマネージメントという概念が四半世紀前ほどから出てきたと思うが、動機付けさえ上手くできれば選手は自ら動き出すようになる。
冬は身体も動きにくく、試合もないため動機付けが難しい。
しかし、指導者から熱を上げ、積極果敢に動けば、選手もついてくる。

「やればいいんだよ」と選手に返事をしたが、人はできないことに対する言い訳を探すのが得意…
だから「やればいい」のだ。
あれこれ考えずにやればできるのだ。
手がかじかみ、足先の感覚はなかった。
でもノックを打つうちに温まってきて、上着を一枚脱ぎたくなるくらいになった。

 

松の木が寒さで死ぬような極寒の中で先生は祈りを捧げられたことを頭に思い描いてみる。
食べられず、着られずで、雪の中でも薄着だった先生はどれほど熱心に祈られたのだろうか、と…

 

年末、12月31日、2020年最後の日まで練習は続く。
最後の最後に一番の冷え込みを迎えるそうだ…
終わり良ければ総て良し!
寒さに打ち勝って2020年を締めくくりたい。