野球の難しさ~状況判断、ケースバイケース~

野球というスポーツをやればやるほどに、プレーすることも教えることも非常に難しいと感じている。
私が個人的に難しいと感じる部分は状況判断をしなければならないということだ。

例えば、ノーアウトランナー1塁において、相手がバントをしたとする。
バント処理において、2塁に送球するか、1塁に送球するかはランナーの状況次第で判断が異なる。
しかもその判断を下すために用いることのできる時間は1秒にも満たない。
ランナーの立場で考えても状況判断は非常に複雑だ。
ある程度の2次リードを取った後、ゴロなのか、フライなのかを瞬間に判断して走るか帰塁するかを決めなければならない。
さらには判断が遅れてスタートが遅れればアウトになってしまう。

このように一つの場面だけを切り抜いて考えてみても、状況判断を瞬間的にしなければならないため非常に難しいと思うのだ。
よくケースバイケースという言葉を聞く。
この言葉がまさに状況判断の難しさを表現したものだ。
Aの場合にはBをする、Cの場合にはDするという無数のケースバイケースが野球には存在している…

野球を始めて間もない選手たち(始めて2~3年)に、このような難しい野球を易しく理解し、状況判断を上手くすることはできないかと最近かなり悩んでいる。
何とかしてケースバイケースと言わずに体系的に野球を捉えることができないだろうかと考えているところだ。

今後、指導者として大成できるかどうかのカギがこの部分にあると感じている今日この頃。
先生は研究することをいつも強調されるが、この課題を研究して野球を易しく理解して楽しくプレーすることができるように出来たら良いのではないかと思う。

ボールにサインすることを通して

昨日の練習で新球を出した。
一年に1,2回、一回に200球近くを出す。
大会前に新球で練習をして一層試合に備えようという狙いがある。

新球を出す時には、ボールを区別できるように、チームの名前をサインペンで書くようにしている。
2文字だけ書けば良いのだが、200球に一球一球書くとなると、想像以上に時間と労力がかかる。

こういう作業をすると、いつも先生の実践が考えに浮かぶ。
これまでに先生が書いてくださったサインの量が半端なく多い。
受け取った時には本当に喜ばしいが、それ以上に、そのサインに込められたメッセージの深さとその背後にある先生の労苦に感謝・感激、感嘆するしかない。

先日、「どこでも神様、聖霊様、主と祈りと対話だ。」とサインをしてくださった。
生活が舞台だと教えてくださったが、教会に行った時だけ祈るのではなく、日々生活しながらどこでも祈り対話するようにコーチしてくださるサインだった。
一般にサインといえば、名前と日付が書かれているだけだが、先生のサインには必ず神様の御言葉が入っている。
確かに、野球選手の名前の入ったボールを受け取ることが出来たらば嬉しいが、その選手のメッセージまで書かれているならばどれほど嬉しく、意味があるだろうか?

新球を出すにあたってチームの名前をボールにサインしながら思ったことを徒然なるままに書いた。

子どもたちを守る教育~サイバー暴力、ネット上での誹謗中傷~

サイバー暴力という言葉を聞いたことがあるだろうか?
ネットワークを介して行なわれる名誉毀損や誹謗中傷、プライバシー侵害などのことをサイバー暴力という。
簡単に言えば、インターネット上の掲示板やSNSを利用して人を傷つける行為のことだ。

スマートフォンが登場し、いつでもどこでも誰でも簡単にネットワーク上にアクセスすることが可能になった。
それによってインターネットという空間が実際に生きて存在する時空間に大きな影響を及ぼすようになった。
影響を及ぼすどころか、インターネットという空間が生活に不可欠な場になり、むしろ自分の生きる場であるかのような錯覚にまで陥るようになった。

2019年、日本におけるスマートフォンの普及率は67.6%(総務省の調べ)だったそうだ。
韓国においてはスマートフォン普及率が95%(2018年)に到達したそうだ。
スマートフォンを所持し、インターネット空間を利用する人がそれほどにも多いということだろう…

そんな中、スマートフォンの使い方やインターネットという環境下での立ち居振る舞いについて、どれほどの教育がなされてきただろうか?
あまりにも急速に発達発展したため、教育はもちろん、法整備もおいついていないのが現状ではないだろうか…

日本においては、学校裏サイトなどが存在し、掲示板にありとあらゆる書き込みがされ、インターネットを通じた‘いじめ’が多発している…
スマホを所持していない生徒は仲間外れにされ、裏で悪口を言いたい放題言う…

もし、面と向かってそのように悪口を言うならばどうだろうか?
インターネットという空間の中で行なうことは面と向かって行なうことと何の変わりがあるのだろうか?
子どものみならず、大人の世界でも、インターネット上の誹謗中傷が酷く、見ていて気分が良くない…

 

チームの中でもサイバー暴力の種になるようなことが起こり始めていた。
その種が大きくなる前に選手たちにサイバー暴力について教育した。

野球だけ上手ければ一流の選手だろうか?
人格も、品格も備えてこそ、一流の選手だ。
人を傷つけ、痛み付けるような行為はしては絶対にいけない。
グランドの外での問題だと責任逃れをせず、生活面もしっかりと教育していきたいと思う。