野球少年たちの純粋な姿

毎週土曜日は朝早くからユニフォームに袖を通す。

週に一度だけ野球を楽しむ子どもたちの野球教室があるからだ。
そこに通って来る子どもたちは本当に愛おしい。

ある親御さんから一通の連絡が来た。
監督・コーチ、いつもお疲れ様です。我が子は土曜日の野球に行く日ばかりを待っています。
と。

純粋に野球が好きで、野球を楽しみにする子どもの姿に胸が熱くなった…

ある子は両親が仕事で忙しいため、私が車で迎えに行くのだが、
ユニフォーム姿の小さな野球少年が時間通りに道路脇で立って待っている姿はとても愛おしい。

その子は必ず約束の時間を守って待っている。
その子はどれくらい前から待っているのだろうか?とふと気になって、
約束時間の10分前に行ってみたことがあるのだが、
その時、その子はもうすでに待っていたのだった!

野球が好きで、週に一度のその時間が楽しみでしょうがない、そんな少年の純粋な姿を想像してみてほしい。

子どもたちに野球を教える指導者としての責任の大きさを感じる。

そういう純粋な野球少年たちの思いに全力で応えていくことが我々野球指導者の使命ではないだろうか。

彼らが純粋なその気持ちを忘れることなく成長していくことができるようにサポートしてあげたい。

一つのことだけを考えるな

昨日、試合に向かう道中に書いた文章をあげましたが、
帰途でも短く書いた文章があるのであげたいと思います。

 

試合が終わってからバスに乗り込んで5時間が経過していた。
観光地の活性化のために野球大会を誘致するというアイディアは素晴らしいとは思ったが、
こんなにもひどい渋滞に巻き込まれるとは…頭が痛い…

過去に夜行バスは何度か乗ったことはあるが、
試合後の疲労感に加え、密の中で数時間も耐え忍ばなければならないストレスは試合以上かもしれない…

 

何かをするときには、そのことによって何か他に問題が起こらないか考えること、
一つのことだけを考えるな、と先生はコーチしてくださいましたが、
まさにそういう事態に直面したのでした。

試合が終わってバスに乗り込んだのが16時30分ごろでしたが、
帰ってきて我が室内練習場の時計を見たら…
24時30分…
渋滞に巻き込まれ、およそ8時間かかりました…

さすがに帰りの渋滞を想定して対策を取ることにまで頭が回っていませんでした…

 

指導者はリスクマネージメントの能力も兼ね備えていないといけないと思いますが、
いつも最悪の事態を考え、備えて行動することが要求されます。

先生のコーチのように、一つのことだけを考えていないのか、いつも省みながら行動することで、
リスクを回避していくことが大切です。

今回は「宿泊」という選択肢もありましたが、
経済的な面で極力節約しようという一つのことだけを考えて動いてしまったことが問題でした…

 

目の前で起こる一つ一つの出来事を通して教訓を得、学ぶ日々の連続です…

試合会場に向かう途中…

皆さん、ご無沙汰しております。
歳月が流れるのがとても速く、前回の記事を更新してからふた月が経ってしまいました。
コロナの中で日々の仕事と格闘するすべての方々にエールを送ります。

さて、先日16日に片道4時間半かかる所まで試合に行ってきました。
その移動途中で綴った文章をあげたいと思います。

今日は片道約4時間半かかるという。
日本で言うならば、名古屋~東京間だろうか…
野球の試合のためにそんな遠い距離を移動するのは中学生の時以来だ。

「戦い」
その中には長距離移動の苦痛との戦いも含まれている。
長時間狭い密な空間の中でコンディションを整えることは決して易しいことではない。

 

今、朝食のキンパブ(김밥)が配られた。

食べて飲めばトイレの問題がある。
食べて飲まなければ力が出ない。

 

神経質になるな、とは言うが
様々に神経を使ってこそ上手くいくと思う。

 

今、バスが警察に止められた。
追い越し車線をずっと走っており他の交通の妨げになったと…

 

やはり様々に神経を使うべきだ、という啓示だろうか。

 

今日の試合、選手たちは上手くやるだろうか…

 

何か一つのことで成功しようと思うならば、命を懸け、人生を懸けるくらいの気概がないといけないと思う。
何を成功とするかはさておき、少なくとも他人よりも秀でようとするならば、並大抵の労苦では叶わない。
特にスポーツの世界では、記録ではなく相手との勝負の場合には特に、その労苦を言葉では表現し難いだろう。

今回は試合をしに行くだけでも本当に苦労しました。
プロの選手たちはアウェイグランドまで移動するのに苦労すると聞きますが、
やはり運動選手にとって長時間じっとしていることは苦痛以外の何物でもないでしょう。

コロナによって様々な動きに制限がかかる今この時の苦しみが一層身に染みる時間でした…

 

何かをすれば必ず何かの問題が起こるのですが、
その時にどう対処し、どう乗り越えていくのかが重要です。
また、問題が起こらないように未然に、前もって対処しておくことが真の知恵者です。

今回の経験を糧に指導者として一層成長していきたいと思います。